抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿ではまずShamirの手法を具体例として取り上げ,代表的な線形秘密分散法である(k,n)しきい値法を紹介する。続いて,(k,n)しきい値法の拡張である(k,l,n)ランプ型しきい値法を,山本とBlakley-Meadowsの手法を例として取り上げて解説する。そして,(k,l,n)ランプ型しきい値法の構成を線形符号C
1とその部分符号C
2を用いて一般化することで,線形秘密分散法の線形符号による表現法を与える。C
1とC
2を適切に選ぶことで,全ての線形秘密分散法をこの手法で表現できる。具体例として,Shamirの(k,n)しきい値法と,山本とBlakley-Meadowsの(k,l,n)ランプ型しきい値法を線形符号によって表現する。さらに,各シェアが有限体の1要素で表される線形秘密分散法において,盗聴されたシェアから漏洩する秘密メッセージの情報量の最大値や,秘密メッセージの部分的な暴露も許さない強安全性が,C
1とC
2の相対符号パラメータ「相対一般化Hamming重み」(Relative generalized Hamming weight,RGHW)によって表現されることを具体例を交えて解説する。(著者抄録)