抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国では,BMSナンバーが牛枝肉の価格を決定する主要な要因であり,流通においても最も重要視されている項目の一つである。しかし,格付において評価の高い枝肉が,消費者の求めるものと本当に一致しているか定かでない。また,消費者は肉を購入する際にどのような見た目を好み選んでいるのかという報告は少ない。そこで本研究は画像解析手法を用いて,消費者が牛肉を購入する際の判断材料である“見た目”において,どのような脂肪交雑の形状が消費者に好まれるのか調査することを目的として,アンケート調査を行った。アンケートでは,高校生およびその保護者を対象に,BMS5,BMS7およびBMS9の区分ごとに脂肪交雑の形状が異なる画像4枚を提示し,好みの順を回答してもらった。全てのBMS区分において新細かさ指数の高い画像が上位に選択される割合が高かった。あまり霜降りを好まないと回答した被験者は,すべての区分で,最もあらい脂肪交雑を持つ画像を敬遠する傾向が見られ,その画像の平均順位は最も低い結果となった。脂肪交雑の形状に重点をおいた今回の調査では,消費者は細かい脂肪交雑の見た目を好み,あらい脂肪交雑は好まれないことが分かった。(著者抄録)