抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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従来から用いられてきたシリコン素材やウレタン素材のパッドに加え,親水性素材として綿繊維,疎水性素材としてポリエステル繊維を用いてパッドを作成して,乳がん術後女性にとって温熱的に快適なパッド素材の水分特性を明らかにすることを目的に着用実験を行った。その結果,パッド内湿度は,シリコンパッドで最も高かった。他の3種のパッドは透湿量がほぼ同様であったが,肌側のカバー素材にポリエステルを用いたパッドに比べて,綿素材を用いたパッドで湿度が低く,吸湿性が最も高いパッドで最も低く維持された。パッド内温度,口腔温,平均皮膚温,主観評価の蒸れ感,肌触り感等に関しても知見が得られた。これらの結果から,温熱的に快適なパッド素材であるためには,透湿性および吸湿性が重要であり,本研究の範囲内では,パッドに綿素材を用いたものが体温調節上最も適切であることがわかった,また,パッドカバー素材に吸湿性繊維を用いることも重要であることがわかった。