文献

J-GLOBAL ID：201502239491459028   整理番号：15A0293193

その場X線回折と固体NMRによるトバモライト生成過程の解析《C-S-H構造とトバモライト結晶化の関係》

著者 (4件)： 松井久仁雄 (旭化成建材) ,  小川晃博 (旭化成建材) ,  松野信也 (旭化成) ,  名雪三依 (旭化成)
資料名： セメント・コンクリート  (Cement & Concrete)
号： 816  ページ： 52-57  発行年： 2015年02月10日 
JST資料番号： F0277A  ISSN： 0371-0718  CODEN： SKONA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 軽量気泡コンクリート等の主要結晶相であるトバモライトの生成機構およびAl³⁺,SO₄²⁺イオンの影響を解明することを目的に研究を行った。水和反応過程での測定ができるその場X線回折では,粉砕珪砂,水酸化カルシウム,純水(およびγ-Al₂O₃や石こう)からなるスラリーの飽和蒸気下での昇温時,190°C保持時の観察を,また,S_i固体NMRでは上記と同条件で作成した試料を急冷して固体試料とし測定を行った。これらの実験の結果,トバモライト生成には,珪砂の粒径,Al化合物や石こうの添加の影響が大きいこと,生成のしやすさが非晶質シリケートアニオン構造に強く依存することが明らかになった。これらの結果をもとにトバモライトの生成を,S_i⁺⁴濃度の異なる2つの領域から成る液相モデルを用いて説明した。

シソーラス用語： X線回折分析 ,  固体 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  *珪酸塩鉱物 ,  水和物 ,  *セメント ,  *水和反応 ,  *結晶化 ,  気泡コンクリート ,  珪砂 ,  水酸化カルシウム ,  純水 ,  酸化アルミニウム ,  石膏 ,  スラリー ,  ケイ酸塩 ,  アニオン ,  *可視化
準シソーラス用語： *トバモライト ,  C-S-H ,  その場X線回折 ,  シリケート

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (12件)：

• 光田 武/CaO-SiO₂-H₂O系の熱水反応と出発物質 ,岩石鉱物鉱床学会誌, 特別号, No.3, pp.317~329, 1982
• 岡田能彦他/1.1nmトバモライトの生成に及ぼす出発物質の影響, 日本セラミックス協会学術論文誌, 102, pp.1148~1153, 1994
• H.Sato, M.Grutzeck/Effect of starting materials on the synthesis of tobermorite, Mater. Res. Soc. Symp. Proc., 245, pp.235 ~ 240, 1992
• J.Kikuma, et al./In situ time-resolved X-ray diffraction of tobermorite formation process under autoclave condition, J.Am. Ceram.soc, 93 pp.2667~2674, 2010
• K.Matsui, et al./In situ time-resolved X-ray diffraction of tobermorite formation in autoclaved aerated concrete: Influence of silica source reactivity and A1 addition, Cem.Concr.Res.,41 pp.510~519,2011

タイトルに関連する用語 (7件)： X線回折 ,  固体NMR ,  トバモライト ,  過程 ,  解析 ,  C-S-H ,  結晶化