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J-GLOBAL ID：201502243564565660   整理番号：15A0447569

CFRPの電流分布の解析・実験的検証

The Analysis and Experimental Inspection of a Current Distribution of CFRP

著者 (5件)： 山根拓也 (東京工大) ,  轟章 (東京工大) ,  藤田博康 (富士重工業 航空宇宙カンパニー) ,  川島愛 (富士重工業 航空宇宙カンパニー) ,  関根尚之 (富士重工業 航空宇宙カンパニー)
資料名： 日本複合材料学会誌  (Journal of the Japan Society for Composite Materials)
巻： 41  号： 2  ページ： 55-63  発行年： 2015年03月15日 
JST資料番号： S0977A  ISSN： 0385-2563  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： CFRPの電気的特性は従来の金属材料と比較して導電率が低くかつ異方性を有しており,雷撃による抵抗加熱により損傷が生じる場合がある。雷撃電流の様なインパルス電流は,リーク電流や誘導電流を生じるため,CFRP構造内への完全な電流の流入防止は困難である。模擬雷撃を受けたCFRP積層板の損傷に関する検討は実施されており,航空機構造の雷撃時の安全評価には雷撃時の電流分布を評価することが重要であるが,層間に樹脂過剰層が在り,異方性を一層強くしており,従来法では電流分布を評価するのが難しい。板厚方向の導電率が不均質なCFRPに対して,均質な直交異方性材料と仮定し導かれた電流解析手法の有効性を実験検証した。但し電流負荷部・接地部が線である時にも有効な手法へと拡張した。その結果,電流負荷部・接地部が線の場合,ポテンシャル関数を線に亘って積分することで電流分布関数を提案した。電流分布へ与える影響が小さく,各層を流れる電流量を実験的に求める試験片・実験手法を提案した。厚さ方向不均一なCFRP積層板に対して,均一異方性材料として扱う方法は少なくとも2層以上の積層板に関しては正しい過程であることが実験的に示された。

シソーラス用語： *炭素繊維強化プラスチック ,  *積層板 ,  衝撃電流 ,  電撃損傷 ,  *電流分布 ,  *解析 ,  方式 ,  有効性 ,  直交異方性 ,  数値解析 ,  板厚方向 ,  異方性 ,  不均一性 ,  *ポテンシャル流 ,  分布関数 ,  *電気伝導率
準シソーラス用語： *CFRP ,  *CFRP積層板 ,  FEM解析 ,  インパルス電流 ,  ポテンシャル関数 ,  一方向材 ,  解析手法 ,  雷撃傷 ,  雷撃電流

分類 (6件)： 半導体と絶縁体の電気伝導一般  (BM03041P) ,  数値解析,近似法  (AB04000F) ,  放電一般  (BJ03010I) ,  平板  (HD03060Z) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  その他の紡糸・製糸  (YM03050G)

引用文献 (12件)：

• 1) M. Gagne & D. Therriault: <i>Progress in Aerospace</i>, 64 (2014), 1–16.
• 2) 平野義鎭, 勝俣慎吾, 岩堀 豊, 轟 章: 日本複合材料学会誌, 35, 4 (2009), 165–174.
• 3) P. Feraboli & M. Miller: <i>Composites: Part A</i>, 40 (2009), 954–967.
• 4) T. Ogasawara, Y. Hirano & A. Yoshimura: <i>Composites: Part A</i>, 41 (2010), 973–981.
• 5) G. Abdelal & A. Murphy: <i>Compos. Struct.</i>, 109 (2014), 268–278.

タイトルに関連する用語 (5件)： CFRP ,  電流分布 ,  解析 ,  実験 ,  検証