抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
森林生態系において,窒素循環は時空間的にどのように制御されているのか。環境の変化は窒素循環にどのような影響を与えるのか。これらは森林立地学の一貫した主要な研究テーマであり続けている。また窒素循環の地球規模的な変化にともなって各地域の森林生態系における窒素循環も変化していることが相次いで報告され,これらの研究の重要性は一層高まっている。これまで森林の窒素循環と環境要因(気候,植生,土壌の理化学性など)との関連に関して様々な研究が行われてきた一方で,窒素の形態変化にかかわる生物地球化学的な諸反応を担う微生物群集の生態についてはブラックボックスとして扱われる傾向にあった。しかし,近年の遺伝子解析技術と情報処理技術の飛躍的な進展によって,以前より遥かに多くの情報を得ることができるようになっている。従来の知見に加えて,窒素の形態変化を担う微生物群集の生理・生態情報を把握することで,先に述べた研究テーマについてより良く理解できるようになるのではないだろうか。(著者抄録)