抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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後流積分法は,翼後流断面の流速データと圧力データを基に翼にかかる抗力(形状抵抗,誘導抵抗,二次形状抵抗)および揚力を算出する方法である。しかしPIV計測では圧力の測定は行わないため,PIV計測のデータだけでは後流積分法を適用できない。そこで本研究ではPIVと後流積分法を結びつけるため,例題として圧縮性の流れ場を取り上げ,Mach数0.82,Reynolds数3.0×10
6,迎え角1.86°の翼周りのシミュレーションを行い,翼後縁から0.2C(C:翼コード長)の位置の後流面における圧力測定を行った。検討項目は圧力推定に関しての境界条件の設定法,境界位置,圧力推定領域である。結果としてPIV計測領域から1C離れた位置までの計測により,境界条件として圧力測定をしない場合においても圧力測定が可能であることが判った。2つに分割された矩形領域の流速データの入力に対しても精度の良い圧力推定が可能であることも確認された。これらの結果から,この圧力推定方法は高速流のPIV計測でえられる狭い領域での速度データおよび複数枚に分割された速度データにたいしても精度の良い圧力測定ができることが確認された。