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J-GLOBAL ID：201502245047264636   整理番号：15A0475995

限定継続機構とfutureを持つ計算体系の透過的意味論

Transparent Semantics of a Calculus with Delimited Control and Future

著者 (3件)： 田中麻峰 (筑波大 大学院システム情報工学研究科) ,  田中麻峰 (ニッセイ情報テクノロジー) ,  亀山幸義 (筑波大 大学院システム情報工学研究科)
資料名： 情報処理学会論文誌ジャーナル(Web)
巻： 54  号： 8  ページ： WEB ONLY 1996-2011  発行年： 2013年08月15日 
JST資料番号： U0452A  ISSN： 1882-7764  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 継続機構は,種々の制御構造からモジュラで簡潔なウェブアプリケーションの記述まで,多岐にわたる応用を有する。並列計算による高性能化への要求が高まっている今日,継続機構を用いたプログラムを並列化するのは自然な要求である一方,逐次計算で考案された継続機構の並列化は困難な課題である。Moreauは,call/ccとfutureを持つ計算体系を提案し,並列意味論が逐次意味論と一致することを証明したが,彼の体系ではcall/ccを実行するとプログラム全体が逐次化されるという問題があった。本論文では,制御が及ぶ範囲をプログラムの一部に限定する継続機構を提供するshift/resetとfutureを持つ体系を提案し,先行研究の問題を解決した。また,提案する体系の意味論を逐次抽象機械と並列抽象機械によって与え,両者の意味が一致することを証明した。(著者抄録)

シソーラス用語： *計算理論 ,  *並列処理 ,  計算可能性 ,  計算機械 ,  計算量 ,  意味論 ,  プログラム構造 ,  モジュラ設計 ,  応用プログラム ,  Web【情報システム】 ,  計算モデル
準シソーラス用語： ウェブアプリケーション ,  計算複雑さ ,  制御構造【プログラム】 ,  抽象機械

分類 (2件)： 計算理論  (JB02000A) ,  ディジタル計算機方式一般  (JC02010O)

引用文献 (15件)：

• Plotkin, G.: Call-by-Name, Call-by-Value and the Lambda-Calculus, Theoretical Computer Science, Vol.1, No.2, pp.125-159 (1975).
• Danvy, O. and Filinski, A.: Abstracting Control, Proc. 1990 ACM Conference on LISP and Functional Programming, pp.151-160, ACM (1990).
• Asai, K.: Offline Partial Evaluation for Shift and Reset, Proc. 2004 ACM SIGPLAN Symposium on Partial Evaluation and Semantics-based Program Manipulation, pp.3-14, ACM (2004).
• 田中麻峰,亀山幸義:限定継続に基づくスケーラブルなウェブアプリケーション構築手法,電子情報通信学会技術研究報告,ソフトウェアサイエンス,Vol.109,No.456,pp.163-168(2010).
• Katz, M. and Weise, D.: Continuing Into the Future: On the Interaction of Futures and First-Class Continuations, Proc. 1990 ACM Conference on LISP and Functional Programming, pp.176-184, ACM (1990).

タイトルに関連する用語 (5件)： 継続 ,  計算 ,  体系 ,  透過 ,  意味論