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J-GLOBAL ID：201502246053159093   整理番号：15A0362267

アルカリ金属負荷SiO₂ガラスに関するオルトポジトロニウム消滅の元素特異性

Element specificity of ortho-positronium annihilation for alkali-metal loaded SiO₂ glasses

著者 (2件)： SATO K. (Dep. of Environmental Sciences, Tokyo Gakugei Univ., 4-1-1 Koganei, Tokyo 184-8501, JPN) ,  HATTA T. (Japan International Res. Center for Agricultural Sciences, Tsukuba, Ibaraki 305-8686, JPN)
資料名： Journal of Chemical Physics  (Journal of Chemical Physics)
巻： 142  号： 9  ページ： 094307-094307-4  発行年： 2015年03月07日 
JST資料番号： C0275A  ISSN： 0021-9606  CODEN： JCPSA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： オルトポジトロニウム(o-Ps)けん制消滅光子に付随する運動量分布は,しばしば,例えば,炭素,酸素,およびフッ素のような軽い元素で影響を受ける。o-Psけん制消滅の元素特異性と呼ばれるこの現象を利用して,オープンスペース周辺の元素環境を調べた。o-Psけん制消滅の元素特異性に関する知見を得るために,酸素1s結合エネルギーの化学シフトおよびo-Psけん制消滅に付随する運動量分布を,それぞれ,X線光電子分光法およびポジトロン-寿命-運動量相関分光法によって,アルカリ金属負荷SiO₂ガラスに関して調べた。酸素原子に囲まれたオープンスペースに導入されたアルカリ金属は,アルカリ金属から酸素原子への電荷移動を引き起こし,酸素1s結合エネルギーに低い方への化学シフトをもたらす。オープンスペース中に局在化したo-Psの運動量分布は,酸素1s化学シフトと緊密に相関していることを見出した。この最も深い1sエネルギー準位との相関は,o-Psの元素特異性が軌道電子,すなわち,酸素2p原子価電子が主要であり,s電子は低い確率をもつけん制消滅を起源とすることの証拠である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *アルカリ金属 ,  *二酸化ケイ素 ,  *ケイ酸塩ガラス ,  *ポジトロニウム ,  運動量分布 ,  結合エネルギー ,  化学シフト ,  X線光電子分光法 ,  相関分光法 ,  電荷移動 ,  性質
準シソーラス用語： *ケイ酸ガラス ,  *オルソポジトロニウム ,  特異性

分類 (1件)： エキゾチック原子・分子  (BH09010S)

タイトルに関連する用語 (6件)： アルカリ金属 ,  SiO2 ,  ガラス ,  オルトポジトロニウム ,  元素 ,  特異性