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J-GLOBAL ID:201502247331168224   整理番号:15A0350213

外来種と植生管理 日本における侵略的外来木本種イタチハギAmorpha fruticosa L.とナンキンハゼTriadica sebifera(L.)Smallの現状

Present status of alien invasive woody species, Amorpha fruticosa L. and Triadica sebifera (L.) Small in Japan
著者 (3件):
資料名:
巻: 40  号:ページ: 472-478  発行年: 2015年02月28日 
JST資料番号: Z0839A  ISSN: 0916-7439  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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一般に侵略的外来木本種であるとされるイタチハギ(Amorpha fruticosa L.),ナンキンハゼ(Triadica sebifera(L.)Small)の2種について既往研究のレビューを行った。イタチハギは北米大陸北東部原産の落葉低木で,法面緑化に使用されたものが半永続的群落を形成して,そこから河川沿いに逸出し,北海道から沖縄に至る全国の河川で分布を拡げていた。また,法面で実施された皆伐・薬剤塗布による駆除実験は,1年目は効果があったように見えたものの,その後,群落が回復したため,駆除には継続的な刈取り等が必要と考えられた。本種にPheloungのモデルが適用された結果は「導入不可」,またJohn and Lindaのモデルが適用された結果は「高い侵略性がある」という評価であった。ナンキンハゼは中国南部原産の鳥散布型の小高木で,18世紀に観賞用,あるいは油脂の生産用として日本に導入された。近年,ナンキンハゼは河川敷,開放空間,あるいは森林内のギャップに分布域を広げている。例えば,ニホンジカ密度が極度に高い奈良市の春日山原始林や兵庫県の淡路島では,ニホンジカの不嗜好性植物である本樹種が急速に分布域を広げている。現在,全国的にナラ枯れが広がり,跡地の植生回復が課題となっているが,暖温帯のニホンジカ密度が高い地域ではこれらの相互効果によるナンキンハゼの森林への急速な侵入が危惧される。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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植物生態学  ,  河川調査・計画 
引用文献 (58件):
  • 1) 琵琶湖博物館 (1997) 琵琶湖博物館開館までのあゆみ,環境総合研究所,pp. 149-151.
  • 2) Cameron, G., Glumac, E., and Eshelman, B. (2000) Germination and dormancy in seeds of Sapium sebiferum (Chinese tallow tree). Journal of Coastal Research, 16: 391-395.
  • 3) Cathleen G. Sampselle (2004) Desert False Indigo (online) http://www.cnr.uidaho.edu/range454/2003%20Pet%20weeds/desert_false_indigo.htm (閲覧:2007.1.31).
  • 4) 林弥栄 (1969) 有用樹木図説 (林木編),誠文堂新光社,pp. 319-320.
  • 5) 北海道ブル-リスト (2010) (オンライン),http://bluelist.ies.hro.or.jp/db/detail.php?k=08&cd=178 (閲覧:2014.6.11).
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