抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年度に実施された大気汚染常時監視データを用い,自動測定機による大気中の微小粒子状物質(PM
2.5)の質量濃度時間値の測定精度について考察した。PM
2.5質量濃度時間値の測定精度を評価する指標として,各測定地点における負の時間値の出現状況,および,一次の自己相関係数の強さを用い,全国115地点における測定データを解析し,測定機種ごとにまとめて比較した。2011年度に運用されていた5機種では,負値の出現状況が大きく異なり,うち4機種では負値の出現率が高い機種ほど一次の自己相関係数が低くなる傾向が見られたことから,自動測定機による時間値の測定精度に機種による違いがある可能性が示唆された。特定の機種では負値の出現率が高く,一次の自己相関係数も著しく高かったことから,負値が連続して出現しやすい機種の存在も示唆された。PM
2.5高濃度時における注意喚起の判断基準に用いられる5~7時など時間平均値と日平均値間の相関係数を指標とし,機種による測定精度の差異が注意喚起に及ぼす影響を調べたが,本手法では影響は認められなかった。PM
2.5濃度の時間変化が多様であることが,その主な要因と考えられた。(著者抄録)