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J-GLOBAL ID：201502249009561258   整理番号：15A0092674

周波数変調原子間力顕微鏡による方解石水和における付加物の影響の直接観測

Direct Observation of the Influence of Additives on Calcite Hydration by Frequency Modulation Atomic Force Microscopy

著者 (7件)： ARAKI Yuki (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  TSUKAMOTO Katsuo (Kinki Univ., Wakayama, JPN) ,  TAKAGI Ryosuke (Kinki Univ., Wakayama, JPN) ,  MIYASHITA Tomoyuki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  OYABU Noriaki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KOBAYASHI Kei (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  YAMADA Hirofumi (Tohoku Univ., Sendai, JPN)
資料名： Crystal Growth & Design  (Crystal Growth & Design)
巻： 14  号： 12  ページ： 6254-6260  発行年： 2014年12月 
JST資料番号： W1323A  ISSN： 1528-7483  CODEN： CGDEFU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： CaCO₃の過飽和水溶液中にMg²⁺イオンと合成ポリペプチドを添加して誘導した方解石表面の局所的水和構造の変化を周波数変調原子間力顕微鏡(FM-AFM)によって研究した。その結果,4つの水和層はMg²⁺イオンの存在下で方解石の表面付近に最密充填した水のクラスターから成り立っていることがわかった。これらのMg²⁺イオンは水和層の多層化に影響を及ぼしているが,水和力は変わらない。以前から親水性の有機分子は方解石の水和に影響を与えるとされているが,合成ポリペプチドは水和層の数や方解石テラスの水和力に影響を及ぼしていないことがわかった。一方,合成ポリペプチドとMg²⁺イオンの共同効果によって水和力は強くなり,電気2重層が増大した。このFM-AFMによる原子レベルの水和構造観測は静的環境ばかりでなく成長している動的表面でも適用できる。成長表面前線のテラスやステップにおける局所的水和構造を解明することによって,溶液成長における水和構造の重要性を立証した。

シソーラス用語： 炭酸カルシウム ,  水溶液 ,  溶液 ,  *溶液成長 ,  *方解石 ,  表面 ,  *水和 ,  *マグネシウム化合物 ,  金属イオン ,  *ポリペプチド ,  水分子 ,  クラスタ分子 ,  *クラスタ形成 ,  協力作用 ,  電気二重層 ,  *原子間力顕微鏡 ,  *周波数変調 ,  表面ステップ ,  表面テラス
準シソーラス用語： 過飽和溶液

分類 (2件)： 固-液界面  (CB12050B) ,  その他の無機化合物の結晶成長  (BK13060T)

物質索引 (1件)： Asp-Phe-Asp-Arg-Pro-Asp-Pro-Tyr-Asp-Pro-Tyr-Asp-Arg-Phe-Asp-OH

タイトルに関連する用語 (5件)： 周波数変調原子間力顕微鏡 ,  方解石 ,  水和 ,  付加物 ,  観測