抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大がかりなインフラを用意しなくても,自動車から得られる情報だけで,その先で起こる渋滞を予測する手法について検討した。渋滞発生のメカニズムは,渋滞が起きていない状態(自由走行相)から,速度が低下していないが,道路が混み始める状態(メタ安定相)に移行し,その後に渋滞状態(渋滞相)になる。ドライバが自覚できないメタ安定相に移行したことを,自動車自身が認識することができれば,警告を発して迂回ルートを選べるように誘導することが可能になる。道路に車両が増えてくると,自然にブレーキを踏む回数が多くなり,加速の仕方やハンドル操作も変化してくる。通常その変化はドライバ自身に明確に意識されることはない。20名の学生でドライビングシミュレータを用いて,自由走行からメタ安定相への移行でどのように挙動(ステアリング操舵角度,スロットル開度,速度)が変化するかを調べた。サポートベクトルマシンで自由走行相とメタ安定相を分類してみると,20人中4人は完全に走行相を分離可能で,平均80%以上が分類可能であった。