抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
電力小売完全自由化により,”地域の電力会社”として,その地域の再生可能エネルギーを有効活用したPPS(特定規模電気事業者)が増加すると考えられる。そのため,これまでの広域なエリアの電力システムを対象とした電力需要予測システムに加えて,マイクログリッドをはじめとしたローカルな電力システムを対象とした電力需要予測手法の開発が必要となっている。近年では,その必要性から様々な規模の需要家に関する需要行動の要因分析および予測手法の検討が行われている.本論文では,ローカルな電力システムを想定した電力需要予測手法を提案し,基礎検討として,広域なエリアの電カシステムを対象とした翌日最大電力需要予測を行った。具体的には,品質工学分野で提案された多変量解析手法(MTシステム)の1つであるT法の改良手法として非線形補正T法を提案し,予測対象日の前年のデータを基にしたT法および非線形補正T法による翌日最大電力需要予測手法について検討を行った。さらに,予測対象日の直近数日間のデータを基にしたT法および非線形補正T法による翌日最大電力需要予測手法についても検討を行った。また,一般的に用いられている電力需要予測手法である重回帰分析と提案法を比較することで提案法の有用性を評価した。その結果,T法あるいは非線形補正T法により,従来の電力需要予測手法に比べて,精度のよい予測モデルの構築に必要となるデータ数を大幅に削減できることを示した。