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J-GLOBAL ID:201502253631222018   整理番号:15A0248740

アパタイトの安定酸素・炭素同位体から推論される前期白亜紀における東アジアの恐竜の環境と生態

Environment and ecology of East Asian dinosaurs during the Early Cretaceous inferred from stable oxygen and carbon isotopes in apatite
著者 (15件):
資料名:
巻: 98  ページ: 358-370  発行年: 2015年02月 
JST資料番号: E0267C  ISSN: 1367-9120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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寒冷の後期バレミアン~前期アルビアンの東アジアの陸上環境には,強い地方色によって特徴づけられる豊かで多様な脊椎動物群が棲息していた。気温の緯度勾配と地理的バリアの存在が,動物群のこの異質な分布の諸相を説明したようだ。局地的環境状態や脊椎動物群集内の相互作用の様な他の要素は,それらの分布に影響するが,まだ十分には確認も理解もされていない。新たに発表された中国とタイの爬虫類(恐竜,ワニ類,カメ類)のアパタイトの酸素・炭素同位体組成を,生態学・局地的気温・降水量の観点から解析と解釈をした。同所植物を採餌した多様なグループの恐竜(竜脚類,鳥脚類・セラトプシアン)の炭素・酸素同位体組成の違いは,たぶん彼らの間の競争を避けるための食物資源分配を示すようだ。熱河生物群が繁栄した中緯度の環境は,平均気温(MAT)が10±4°C,年平均降水量(MAP)が約600mm/年で,森林環境の存在と矛盾のない冷温な気候状態だったと推定される。対照的に,MATが約20~25°Cによって特徴づけられる亜熱帯地方は,季節的降水量が多量(タイで約1200mm/年)か,またはかなり乾燥(南中国でMAPが約400mm/年)だったと推定される。タイと南中国の降水状況の違いは,南中国地塊東縁に沿って広がる沿岸山系の存在に起因しているかもしれない。これらの山脈は湿った気団が太平洋から南中国の一部地域に侵入することを妨げ,その結果,”雨陰効果”を生み出したようだ。前期白亜紀後期の東アジアを特徴づけるモザイク状環境は,後期白亜紀にユーラシアや北アメリカに拡散した進歩的恐竜分類群の発生に揺籃として作用したようだ。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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中生代  ,  同位体地質学 

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