文献

J-GLOBAL ID：201502254807999860   整理番号：15A0723789

抗酸化ナノザイム ナノセリアカプセル化アルブミンナノ粒子の活性酸素捕捉能評価と簡易合成

Antioxidant nanozyme: a facile synthesis and evaluation of the reactive oxygen species scavenging potential of nanoceria encapsulated albumin nanoparticles

著者 (2件)： BHUSHAN Bharat (Nanobiotechnology Lab., Centre for Nanotechnology, Indian Inst. of Technol. Roorkee, Roorkee, Uttarakhand-247667, IND) ,  GOPINATH P.
資料名： Journal of Materials Chemistry B. Materials for Biology and Medicine  (Journal of Materials Chemistry B. Materials for Biology and Medicine)
巻： 3  号： 24  ページ： 4843-4852  発行年： 2015年06月28日 
JST資料番号： W2382A  ISSN： 2050-750X  CODEN： JMCBDV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 癌を含む数種の疾患及び障害は,体内の抗酸化防御システムによる活性酸素(ROS)の不完全除去により発生した過剰な酸化ストレスによることで裏打ちされる。従って,現今の科学界の興味は時間当たりの高ROS捕促効果を持つ高安定性で生体適合性の人工酵素系の開発にある。近年,触媒ナノ粒子がナノ医療分野で潜在的候補として浮上した。その持ち前の触媒特性から,患者の異常な酵素活性を回復又は正常化させる人工酵素(ナノザイム)として開発する。その中でも,酸化セリウムナノ粒子/ナノセリア(CNP)がスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)とカタラーゼの活性を模倣し,多くのヒト細胞系と動物モデルで報告された強力なROS捕捉能に耐える強力な人工酸化還元酵素が出現した。本文では,細胞内ROS除去を導く脱溶媒和技術による生体適合ナノセリアカプセル化アルブミンナノ粒子(BCNP)の簡易合成法を報告した。調製されたBCNPの物理化学的特性化は,高度に単分散し,球状で,安定した水溶液デリバリーシステムの形成を確認した。興味深いのは,カプセル封じがSODアッセイで実証したように,CNPの酵素模倣活性に影響しない事だった。さらに,BCNPの生体適合性とROS捕捉能をそれぞれ細胞生存率アッセイとフローサイトメトリー分析でヒト肺上皮細胞に対するin vitro評価を実施した。BCNPの細胞取込の定量的・定性的評価はICP-MSやTEM,FE-SEM分析で行った。BCNPは細胞の抗酸化防御系を保存し,オキシダント介在性アポトーシス由来のそれを保護することを半定量的RT-PCR法で確認した。このようにして,調製済のBCNPはROS誘発性疾患と障害に対する強力な候補剤として利用される機会を提供した。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *活性酸素 ,  *ナノ粒子 ,  *マイクロカプセル ,  ICP-MS分析 ,  透過型電子顕微鏡 ,  走査電子顕微鏡 ,  上皮細胞 ,  酸化ストレス ,  ヒト ,  *酸化セリウム ,  スーパーオキシドジスムターゼ ,  カタラーゼ ,  脱離反応 ,  オキシドレダクターゼ ,  生体適合性 ,  *ドラッグデザイン
準シソーラス用語： L-132細胞 ,  TEM【顕微鏡】 ,  *アルブミンナノ粒子 ,  ナノザイム ,  *ナノセリアカプセル ,  酸化還元酵素 ,  *人工酵素 ,  脱溶媒和 ,  電界放射型走査電子顕微鏡 ,  肺上皮細胞

分類 (3件)： 生体防御と免疫系一般  (ED01010F) ,  酵素製剤・酵素阻害剤の基礎研究  (GW21010W) ,  固形製剤  (GY02030V)

タイトルに関連する用語 (8件)： 酸化 ,  ナノザイム ,  アルブミン ,  ナノ粒子 ,  活性酸素 ,  捕捉能 ,  評価 ,  簡易