抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,将来の持続可能な開発目標(SDGs)の実用化に貢献するため,日本のローカルアジェンダ21(LA21)によって適用されている,実用化手段(MOI)について調べることとした。MOIは,多様な機構から構成されているが,本研究では,財源,コミュニケーション技術およびマルチステークホルダー提携に注目した。京のアジェンダ21フォーラムと,豊中アジェンダ21を対象とした事例研究の結果,二つの試みにおける財源は,主に財政に依存するものであった。しかし,前者の京のアジェンダ21では,資金不足の直面に対し,常に自立した組織を創出するという,ユニークで革新的な特徴を有していた。また,コミュニケーション技術に関しては,広報誌を用いたり,会員数を増やすため,若者の参加を推進したりするなど,従来の手法が重要であることがわかった。マルチステークホルダー提携に関しては,地方自治体のリーダーシップと,高水準の出資契約が,二つの組織において卓越していた。加えて,実用化において,多層ネットワーク化がみられた。実践的・構造的手法を推進するため,将来におけるこれらの努力の実用化に向けて,集積した経験と知識の共有が重要であることがわかった。(翻訳著者抄録)