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J-GLOBAL ID:201502261095151210   整理番号:15A0297703

ヒモハゼとクボハゼによる干潮時のヨコヤアナジャコの巣穴利用

Associations of the gobies Eutaeniichthys gilli and Gymnogobius scrobiculatus with burrows of the mud shrimp Upogebia yokoyai at low tide
著者 (3件):
資料名:
巻: 69  号:ページ: 69-75  発行年: 2014年12月31日 
JST資料番号: L3763A  ISSN: 1345-112X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2007年4月から2008年9月まで,須崎湾で干潮時にUpongebia yokoyai(ヨコヤアナジャコ)の巣穴を借りて生息していたEutaeniichthys gilli(ヒモハゼ)とGymnogobius scrobiculatus(クボハゼ)をヤビーポンプを用いた吸引採集とシャベルを用いた掘り返しで採集した。合計144匹のヒモハゼと103匹のクボハゼを採集した。掘り返しによって採集されたヒモハゼとクボハゼの密度は,それぞれ0.25m2あたり1.4と1.0採集個体数だった。ヤビーポンプを用いて採集したヨコヤアナジャコ巣穴(ヒモハゼとクボハゼに占有された巣穴の割合)でのヒモハゼとクボハゼの共生率は,それぞれ2.7%と2.6%であった。ヒモハゼの稚魚が6月に採集された。クボハゼの稚魚は,4月に採集された。両種の成魚は,一年中採集された。本研究によって,ヒモハゼとクボハゼの両種とも干潮時にヨコヤアナジャコの巣穴を利用することが明らかになった。これらの絶滅危惧種と準絶滅危惧種のハゼ類を保全するためには,この習性のためにヨコヤアナジャコの保全も必要であると思われた。
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分類 (3件):
分類
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異種生物間相互作用  ,  個体群生態学  ,  魚類 
引用文献 (28件):
  • 荒尾一樹 2005. 三重県の河口干潟で採集された魚類.豊橋市自然史博物館研究報告,15: 29–33.
  • Atkinson, R. J. A. and A. C. Taylor 1991. Burrows and burrowing behaviour of fish. In The environmental impact of burrowing animals and animal burrows, Meadows, P. S. and A. Meadows (eds.), Clarendon Press, Oxford, pp. 133–155.
  • 道津喜衛 1954. ビリンゴの生活史.魚類学雑誌,3: 133–138.
  • 道津喜衛 1955. ヒモハゼの生活史.日本生物地理学会会報,16–19: 338–344.
  • 道津喜衛 1957. チクゼンハゼの生態・生活史.魚類学雑誌,6: 97–104.
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