抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,地球温暖化や東日本大震災を背景に太陽光や風力,水力,地熱,バイオマスなどの再生可能エネルギーによる発電システムの普及・拡大が進められている。中でも太陽光発電システムはクリーンエネルギーの代表格として,国や自治体による法制度・助成制度の整備,ソーラーパネルの性能向上などもあって大規模な導入が進められてきた。2012年7月に固定価格買取制度が施行されたのを機にメガソーラー級の建設計画が各地で盛んに行われるようになり,これに対応したDC750/1,000Vクラスの直流高電圧の設備が必要となってきた。今回,この直流高電圧設備に対応した新形遮断器・開閉器を開発し,太陽光発電(Photovoltaics:PV)市場への製品拡充を行った。直流の遮断は,電流零点がないため交流の場合と比較して難しい。この直流高電圧遮断を可能にするためには,接点開極時に発生する直流のアーク(高温のプラズマ)を確実に消滅させる必要がある。新形遮断器に関しては,消弧室内の積層鉄板の形状や枚数,接点周辺の絶縁物の配置を改良することで,直流高電圧回路で信頼性の高い遮断性能を実現した。一方,新形開閉器に関しては,三菱電機独自のアーク伸長方式に改良を加え,高電圧化に対応した。これら消弧室構造の採用によって,多様な結線方法にも対応可能になり,省施工・配線の効率化に貢献できるようになった。(著者抄録)