抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大学では研究の高度化によってエネルギー消費が減少し難い傾向にある中で,今後より一層の省エネルギー化が求められている。これらの現状から,本研究では茨城大学水戸キャンパスを対象として省エネルギー手法について検討した。大学キャンパスへのCGS導入を想定し,商用電力等との併用も考えながら,エネルギーを最も効率的に利用できるシステムを検討した。CGSでの省エネルギー手法のシミュレーション実験では,茨城大学へのCGS導入によって一次エネルギー消費原単位を5%以上削減できることが明らかになった。燃料費,二酸化炭素排出原単位においても削減できるシステムである。また,熱電比の対数と削減率には相関関係があると言え,CGS導入によってこれらの削減を図る場合,原動機出力の熱電比と需要側の熱電比が等しくなるようなときに大きな効果が得られることがわかった。しかし,一次エネルギーとしてガスを選択する傾向が強く,エネルギーリスクの観点から見て問題があった。省エネルギーの達成のみを目的に最適なシステムを構築するのではなく,様々な面から見た最適化を行なう必要があることがわかった。エネルギーリスクを低減するために,総一次エネルギー消費原単位に占める燃料別の一次エネルギー消費原単位の割合に制約を加えた。その結果,各削減率は減少するが削減は可能であることがわかった。