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J-GLOBAL ID：201502268213821247   整理番号：15A0701164

オオスカシバ(鱗翅目:スズメガ科)のヤエクチナシに対する産卵選好性

著者 (10件)： 金谷整一 (森林総合研 九州支所) ,  上田明良 (森林総合研 九州支所) ,  上田夏也 (熊本県第二高) ,  井上和久 (熊本県第二高) ,  塚原由裕 (熊本県第二高) ,  村上大成 (熊本県第二高) ,  田嶋隆文 (熊本県第二高) ,  瀬上眞由美 (熊本県第二高) ,  中島清 (森林総合研 九州支所) ,  松永道雄 (森林総合研 九州支所)
資料名： 九州森林研究  (Kyushu Journal of Forest Research)
号： 68  ページ： 123-125  発行年： 2015年03月31日 
JST資料番号： L2396A  ISSN： 1347-0779  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国指定天然記念物「立田山ヤエクチナシ自生地」が含まれる熊本市の立田山では,近年,オオスカシバ幼虫による食害でクチナシが枯死するケースがある。森林総合研究所九州支所内においても,系統保存されているヤエクチナシに対してオオスカシバ幼虫による食害が多く観察されており,ヤエクチナシの自生地内外における保全には,オオスカシバの生態的特性を把握し,適切な管理を実施する必要がある。そこで,オオスカシバ成虫のヤエクチナシに対する産卵選好性があるか検討するため,産卵場所および産卵数(卵の個数および幼虫の頭数)についてクチナシと比較調査した。その結果,両者とも樹冠上の産卵場所は類似していたが,産卵数はヤエクチナシの方が多かった。このことから,オオスカシバ成虫はヤエクチナシに対する産卵選好性があると推察された。今後,自生地内外において,オオスカシバによる被害を防ぐため,適切な駆除を実施する重要性を指摘した。(著者抄録)

シソーラス用語： スズメガ科 ,  クチナシ属 ,  クチナシ ,  *産卵 ,  *自然保護 ,  熊本県 ,  *幼虫 ,  食害 ,  *枯死 ,  森林 ,  系統樹 ,  保存 ,  保全 ,  生態 ,  成虫
準シソーラス用語： *オオスカシバ ,  *ヤエクチナシ ,  熊本市立田山 ,  系統保存 ,  *国指定天然記念物 ,  *昆虫食害 ,  産卵場所 ,  産卵数 ,  産卵選好性 ,  植物保全 ,  食害防除 ,  *立田山ヤエクチナシ自生地

分類 (4件)： 森林保育  (FF03040H) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (10件)：

• Asai T. (1929) Jap. J. Botany 4: 335-344.
• 原寛(1952)日本種子植物集覧 第二冊 被子植物-雙子葉植物-後生花被植物(2)(完)アカネ科→キク科.310pp,岩波書店,東京.
• 井上寛ほか(1982)日本産蛾類大図鑑 第1巻:解説編.966pp,講談社,東京.
• 金谷整一ほか(2013)九州森林研究66:67-70.
• 小林富士雄・滝沢幸雄(1991)緑化木・林木の害虫.187pp,養賢堂,東京.

タイトルに関連する用語 (5件)： オオスカシバ ,  鱗翅目 ,  スズメガ科 ,  クチナシ ,  産卵選好性