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J-GLOBAL ID：201502273832708874   整理番号：15A0157125

リンゴの有機栽培のための病害虫防除体系の組み立てとその評価

著者 (5件)： 花岡朋絵 (青森県産技セ りんご研) ,  赤平知也 (青森県産技セ りんご研) ,  木村佳子 (青森県産技セ りんご研) ,  山本晋玄 (青森県産技セ りんご研) ,  山本晋玄 (青森県 農林水産部)
資料名： 北日本病害虫研究会報  (Annual Report of the Society of Plant Protection of North Japan)
号： 65  ページ： 104-110  発行年： 2014年12月19日 
JST資料番号： F0809A  ISSN： 0368-623X  CODEN： KNBKAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2010~2012年の3年間,青森県内の現地有機栽培園で実施されている病害虫防除体系に準じ,試験圃場内に食酢を中心に散布する食酢区,有機JAS規格で使用可能な農薬を散布する有機区および無散布区(対照区)を設置し,その実用性を検討した。その結果,食酢区では無散布区と比較して防除効果はほとんど認められず,黒星病,褐斑病,すす班病の発生が多くみられた。一方,有機区では病害の発生が抑制されており,特に褐斑病の発生が少なかったことから,有機栽培における防除体系として有効であると考えられた。また,モモシンクイガの発生は産卵初発日前の6月上旬ころまでに袋をかけることで防除が可能であった。2013年に有機JAS規格で使用可能な農薬と耕種的防除を組み合わせた防除体系を検討したところ,黒星病,褐斑病の発生は十分に抑えられたものの,すす斑病の発生により果実の外観的品質が低下していた。しかし,これらの果実について内部品質等(果実重,糖度,硬度,酸度,食味)を調査したところ,慣行栽培区と比較して同等であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *リンゴ ,  *有機農法 ,  持続可能な農業 ,  *総合防除 ,  食酢 ,  農薬散布 ,  栽培管理 ,  併用効果 ,  黒星病 ,  褐斑病 ,  植物病害 ,  ガ ,  害虫 ,  果樹 ,  潤滑油 ,  硫酸銅 ,  殺虫殺菌剤 ,  銅殺菌剤 ,  農業殺菌剤 ,  パラフィンワックス
準シソーラス用語： Carposina sasakii ,  すす班病 ,  パラフィン ,  マシン油 ,  モモシンクイガ ,  塩基性硫酸銅 ,  玄米酢 ,  石灰硫黄合剤 ,  袋掛け ,  *有機栽培 ,  硫黄剤

分類 (3件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物の病災害一般  (FC04010Y) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F)

物質索引 (1件)： BT【農薬】

引用文献 (12件)：

• 赤平知也・花岡朋絵・木村佳子・山本晋玄 (2014) 青森県内のリンゴ有機栽培園における病害虫の発生状況. 北日本病害虫研報 65 : 111-119.
• 福士好文 (2012) 有袋栽培におけるリンゴすす斑病の発生生態. 北日本病虫研報 63 : 250 (講要).
• Ellis, M.A., Ferree, D.C., Funt, R.C., and Madden, L.V. (1998) Effects of an apple scab-resistant cultivar on use patterns of inorganic and organic fungicides and economics of disease control. Plant Dis. 82 : 428-433.
• 二ツ森祐理・伊藤大雄 (2013) リンゴ有機栽培における水和硫黄剤散布, 落葉焼却あるいは雨よけ処理の病害抑制効果. 北日本病虫研報 64 : 243 (講要).
• 平良木 武・鈴木 茂・及川英雄 (1993) 無農薬で栽培したリンゴの病害虫による被害と樹体への影響. 北日本病虫研報 44 : 81-82.

タイトルに関連する用語 (6件)： リンゴ ,  有機栽培 ,  病害虫 ,  防除体系 ,  組み立て ,  評価