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J-GLOBAL ID：201502274747114538   整理番号：15A0511154

建物外壁における藻類の生育状況に関する研究

ALGAL GROWTH ON THE EXTERIOR WALLS OF BUILDINGS

著者 (3件)： 中嶋麻起子 (京大 大学院工学研究科) ,  鉾井修一 (京大 大学院工学研究科) ,  小椋大輔 (京大 大学院工学研究科)
資料名： 日本建築学会環境系論文集  (Journal of Environmental Engineering (Transactions of AIJ))
号： 710  ページ： 331-337  発行年： 2015年04月30日 
JST資料番号： L4761A  ISSN： 1348-0685  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は外壁のどの部位に藻類が生育し,それに対して周辺環境条件がどのように関与しているかを明らかにしようとした。京都市内の建物の外壁面における藻類の生育箇所の実態調査を行い,藻類の生育環境を明らかにし,雨水による直接的水分供給が見られないにも拘らず藻類が生育している軒下部位に注目して,藻類の生育理由を探るために壁体内部の熱と水分の移動を検討した。京都市内の実態調査では,外壁表面の汚れの採取及び観察を行い,気生藻類の生育と温湿度との関係を考察し,壁体の熱水分性状解析を行い,シミュレーションモデルを考察した。藻類の生育の可能性について,室内側条件が外気と同じ場合及び室内条件が外気の日平均を基準とした場合につき検討した。実態調査の結果,文献調査の結果から有効な知見を得た。更に,藻類の生育と壁表面の温湿度との関係につき,雨が当たりにくい軒下外壁での藻の生育と直接日射量が少なく温度が上昇し難いこととの関係などを示した。

シソーラス用語： 建築物 ,  *外壁 ,  *藻類 ,  *成長 ,  汚染 ,  *実態調査 ,  野生生物 ,  熱水系 ,  物質移動 ,  表面温度 ,  京都府 ,  地域差 ,  雨水 ,  乾燥 ,  高温 ,  気象条件 ,  *日射強度 ,  相対湿度 ,  *生育状況 ,  *植物 ,  *隠花植物

分類 (1件)： 建築物のその他の絶縁  (RB01036G)

引用文献 (26件)：

• 1) 辻本吉寛,大羽伸和,須藤哲也:外壁面に発生する藻類の同定および藻類汚染方法の検討 建築物の外壁面における藻類汚染に関する研究,日本建築学会構造系論文報告集,第433号,pp. 11-17,1992.3
• 2) 大羽伸和,辻本吉寛:外装材料の藻類汚染とその防止(第1報)汚染の状況と藻類の同定,木材学会誌,Vol. 42,No. 6,pp. 589-595,1996
• 3) 大羽伸和,辻本吉寛:外装材料の藻類汚染とその防止(第2報)屋内培養実験法の評価,木材保存,Vol. 22-4,pp. 22-29,1996
• 4) 半田信司:気生藻類,堀輝三,大野正夫,堀口健雄編「21世紀初頭の藻学の現況」,日本藻類学会,山形,pp. 81-84,2002
• 5) 北島洋二,萩原清司,越川義功,柵瀬信夫:微細藻類を用いた外壁の緑化研究,鹿島技術研究所年報,第40号,pp. 329-334,1992.10

タイトルに関連する用語 (4件)： 建物外壁 ,  藻類 ,  生育状況 ,  研究