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J-GLOBAL ID：201502277189950730   整理番号：15A0475534

日進月歩の有機材料とその応用技術 未来の自動車は植物でつくる-セルロースナノファイバ材料の社会実装に向けて-

Automobiles Made of Plants: A Dream Inspired by Cellulose Nanofibers

著者 (1件)： 矢野浩之 (京大 生存圏研)
資料名： 自動車技術  (Journal of Society of Automotive Engineers of Japan)
巻： 69  号： 4  ページ： 71-76  発行年： 2015年04月01日 
JST資料番号： F0387A  ISSN： 0385-7298  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セルロースナノファイバの構造や特性,その製造方法について解説した。また,自動車部材への展開を意識したセルロースナノファイバ材料の開発について紹介した。木材の約半分をセルロースナノファイバが占めている。セルロースナノファイバを埋めているのがリグニン,その両者のなじみを良くしているのがヘミセルロースである。木材からリグニンやヘミセルロースを除去したパルプを使用してセルロースナノファイバが製造される。木材パルプ以外に,竹,稲わら,バガスなども原料となり得る。セルロースは多糖類の一種で,その基本単位はグルコースである。ナノファイバをシート化し,フェノール樹脂を含浸後,積層,加熱硬化すると鋼鉄の1/5の軽さで,鋼鉄並みの強度の成形材料が得られる。現在行っているNEDOプロジェクトでは,次世代のセルロースナノファイバ開発を進めている。

シソーラス用語： 自動車 ,  セルロース ,  *ナノファイバ ,  開発 ,  リグニン ,  ヘミセルロース ,  パルプ ,  竹類 ,  稲藁 ,  バガス ,  木質バイオマス ,  炭素繊維 ,  軽量化 ,  フェノール樹脂 ,  有機材料 ,  技術革新 ,  繊維強化プラスチック ,  ヘキソース ,  アルドース ,  *セルロースナノファイバー ,  カーボンナノファイバ ,  *自動車用材料 ,  改変
準シソーラス用語： CNF【繊維】 ,  *材料開発 ,  *自動車材料

分類 (3件)： 木材化学  (FF05040V) ,  その他の高分子材料  (YH07150C) ,  フェノール系樹脂  (YH07030X)

物質索引 (1件)： グルコース

引用文献 (5件)：

• 矢野浩之:セルロースナノファイバの製造と利用,日本エネルギー学会誌,Vol.89,p.1134-1140(2010)
• 矢野浩之:セルロースナノファイバ,”新版 複合材料・技術総覧”,福田博ほか監修,p.503-510,産業技術サービスセンター(2011)
• T. Saito, et al. : An ultrastrong nanofibrillar biomaterial: The strength of single cellulose nanofibrils revealed via sonication-induced fragmentation, Biomacromolecules, Vol. 14 , No. 1 , p. 248 -253 (2013)
• T. Saito, et al. : Homogeneous suspensions of individualized microfibrils from TEMPO-catalyzed oxidation of native cellulose, Biomacromolecules, Vol. 7, No. 6, p. 1687 -1691 (2006)
• S. Fujisawa, et al. : Comparison of mechanical reinforcement effects of surface-modified cellulose nanofibrils and carbon nanotubes in PLLA composites, Composites Science and Technology, Vol. 90, p. 96 -101 (2014)

タイトルに関連する用語 (7件)： 有機材料 ,  応用 ,  未来 ,  自動車 ,  植物 ,  セルロースナノファイバ ,  社会実装