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J-GLOBAL ID：201502277617005167   整理番号：15A0313923

日本産ニレ属樹木上のえい瘤を誘発するアブラムシのえい瘤形成の適応重要性

Adaptive significance of gall formation for a gall-inducing aphids on Japanese elm trees

著者 (5件)： TAKEI Mami (Dep. of Bioresource Sci., Coll. of Agriculture, Ibaraki Univ., 3-21-1 Chuo, Ami-machi, Inashiki-gun, Ibaraki ...) ,  YOSHIDA Sayaka (Dep. of Bioresource Sci., Coll. of Agriculture, Ibaraki Univ., 3-21-1 Chuo, Ami-machi, Inashiki-gun, Ibaraki ...) ,  KAWAI Takashi (Dep. of Bioresource Sci., Coll. of Agriculture, Ibaraki Univ., 3-21-1 Chuo, Ami-machi, Inashiki-gun, Ibaraki ...) ,  HASEGAWA Morifumi (Dep. of Bioresource Sci., Coll. of Agriculture, Ibaraki Univ., 3-21-1 Chuo, Ami-machi, Inashiki-gun, Ibaraki ...) ,  SUZUKI Yoshihito (Dep. of Bioresource Sci., Coll. of Agriculture, Ibaraki Univ., 3-21-1 Chuo, Ami-machi, Inashiki-gun, Ibaraki ...)
資料名： Journal of Insect Physiology  (Journal of Insect Physiology)
巻： 72  ページ： 43-51  発行年： 2015年01月 
JST資料番号： C0585A  ISSN： 0022-1910  CODEN： JIPHAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 虫えい瘤は,昆虫類の寄生からの外部刺激によって誘発される異常植物組織である。刺激は,昆虫類によって生成されるオーキシンおよびサイトカイニンのような植物ホルモンを含むことが示唆されてきた。アブラムシTetraneura nigriabdominalisによるえい瘤誘発におけるホルモンの役割に関する著者らの研究において,アブラムシが,植物組織より高い植物ホルモン濃度を含有する場合でも,オーキシンおよびサイトカイニン活性に関連するフィードバック調節は,えい瘤組織において欠如していた。さらに,ジャスモン酸シグナル伝達は,えい瘤組織において低下すると考えられ,従って,植食性に対する宿主植物の代表的防御応答である揮発性有機化合物の生成は弱められた。これらの知見は,えい瘤組織は,刺激を誘発して維持するオーキシンおよびサイトカイニンに対して高度に感受性であるので,これらのえい瘤組織形質は,アブラムシに有益であることを示唆する。また,アブラムシ飼育に対する誘発防御は弱められる。植物ホルモンに対する異常反応は,えい瘤を誘発する昆虫類の新型拡張表現型と考えられる。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 日本 ,  *ニレ属 ,  *えい瘤 ,  *アブラムシ科 ,  刺激 ,  オーキシン ,  サイトカイニン ,  植物ホルモン ,  細胞情報伝達 ,  植食性 ,  *生体防御 ,  揮発性有機化合物 ,  オレフィン化合物 ,  脂環式ケトン ,  ケト酸
準シソーラス用語： Tetraneura nigriabdominalis

分類 (1件)： 昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U)

物質索引 (1件)： ジャスモン酸

タイトルに関連する用語 (8件)： 日本 ,  ニレ属 ,  樹木 ,  えい瘤 ,  誘発 ,  アブラムシ ,  適応 ,  重要性