抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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テキストアノテーション時の作業者の振舞いは,作業者が文章を理解する認知的な過程を反映していると考えられる。したがって,この振舞いを分析し,アノテーションを行う際に作業者がどのような点に着目しているかを明らかにすることで,深い言語処理やコーパス構築に役立つ知見を獲得できると考えられる。我々はこれまでに日本語述語項関係アノテーションにおける作業者のアノテーションの履歴と視線情報を収集したが,この際に採用したデータ収集の方法では,一つの文章全体を単位としてデータ収集を行ってしまうため,個別の述語項関係のアノテーション過程に関するの分析が困難になるという問題が発生した。そこで,本研究では,文章中に出現する一つの述語に対してその項をアノテーションする作業を設定し,作業者の振舞いのデータを収集する。この収集方法にしたがってデータを収集することで,個別の述語項関係の分析が容易になると考えられる。本稿では,このデータ収集の方法とその収集結果,また収集したデータに基づく予備的な分析結果について報告する。(著者抄録)