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J-GLOBAL ID：201502280895129773   整理番号：15A0586222

いもち病抵抗性遺伝子Pi9を導入したコシヒカリ準同質遺伝子系統「コシヒカリ関東BL1号」の育成

Breeding of “Koshihikari Kanto BL1”, a Near Isogenic Line of “Koshihikari” with Blast Resistance Gene Pi9

著者 (38件)： 常松浩史 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  安東郁男 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  根本博 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  根本博 (農業生物資源研) ,  春原嘉弘 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  春原嘉弘 (農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究セ) ,  加藤浩 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  加藤浩 (農業生物資源研) ,  平林秀介 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  竹内善信 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  前田英郎 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  前田英郎 (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究セ) ,  佐藤宏之 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  佐藤宏之 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  田中淳一 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  池ケ谷智仁 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  池ケ谷智仁 (農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究セ) ,  太田久稔 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  太田久稔 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ) ,  石井卓朗 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  出田収 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  出田収 (農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究セ) ,  平山正賢 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  平山正賢 (茨城県農業総合セ) ,  杉田左江子 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  杉田左江子 (香川大 農) ,  安藤露 (農業生物資源研) ,  坂紀邦 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  坂紀邦 (愛知県農業総合試) ,  永吉嘉文 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  永吉嘉文 (宮崎県 北諸県農林振興局) ,  安田伸子 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  安田伸子 (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究セ) ,  小林伸哉 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  後藤明俊 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  黒木慎 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  井辺時雄 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  井辺時雄 (農業・食品産業技術総合研究機構)
資料名： 作物研究所研究報告  (Bulletin of the NARO Institute of Crop Science)
号： 15  ページ： 75-93  発行年： 2015年03月31日 
JST資料番号： Y0725B  ISSN： 1346-8480  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水稲品種「コシヒカリ関東BL1号」は,いもち病抵抗性遺伝子Pi9を国際判別品種「IRBL9-W」より「コシヒカリ」に導入したいもち病抵抗性の準同質遺伝子系統である。Pi9の導入には戻し交配といもち病の接種検定およびDNAマーカー選抜を併用した。2009年に地方番号「関東IL9号」を付与し,共同研究機関でも栽培試験を行い「コシヒカリ」の準同質遺伝子系統として問題のないことを確認した。2011年に新品種「コシヒカリ関東BL1号」として品種登録出願し,2014年3月に品種登録された。「コシヒカリ関東BL1号」の特徴は次のとおりである。1.形態的特性は,いずれも「コシヒカリ」と同等であり,両者を区別することはできない。2.生態的特性は,いもち病抵抗性を除いて「コシヒカリ」と同等か「コシヒカリ」並である。3.いもち病抵抗性遺伝子はPi9を保有する。Pi9が多くのいもち病菌に高度抵抗性を示すため,葉いもちと穂いもちの圃場抵抗性は評価が不可能で不明である。4.食味は「コシヒカリ」と同程度の極良食味である。「コシヒカリ関東BL1号」はいもち病抵抗性遺伝子Pi9を持つ「コシヒカリ」の準同質遺伝子系統であり,「コシヒカリ」のマルチラインの構成品種として利用できる。(著者抄録)

シソーラス用語： *耐病性 ,  *遺伝子 ,  *イネ ,  *育種 ,  戻し交雑 ,  試験 ,  DNAマーカー ,  栽培試験 ,  防除 ,  品種 ,  *いもち病抵抗性 ,  *準同質遺伝子系統 ,  抵抗性遺伝子 ,  接種試験
準シソーラス用語： *コシヒカリ関東BL1号 ,  接種検定 ,  戻し交配

分類 (2件)： 稲作  (FC03020C) ,  作物の品種改良  (FC02030G)

引用文献 (28件)：

• Amante-Bordeos, A., L.A. Sitch, R. Nelson, R.D. Damacio, N. P. Oliva, H. Aswidinnoor and H. Leung (1992) Transfer of bacterial blight and blast resistance from the tetraploid wild rice Oryza minuta to cultivated rice Oryza sativa. Theor. Appl. Genet. 84: 345-354.
• 青森県農業試験場(1982)′′ハマアサヒのいもち病対策′′. 青森県における昭和56年水稲冷害の実態とその要因解析. pp136.
• Fukuoka S, N. Saka, H. Koga, K. Ono, T. Shimizu, K. Ebana, N. Hayashi, A. Takahashi, H. Hirochika, K. Okuno andM. Yano (2009) Loss of function of a proline-containing protein confers durable disease resistance in rice. Science 325: 998-1001
• Hayashi N, H. Inoue, T. Kato, T. Funao, M. Shirota, T. Shimizu, H. Kanamori, H. Yamane, Y. Hayano-Saito, T. Matsumoto, M. Yano and H. Takatsuji (2010) Durable panicle blast-resistance gene Pb1 encodes an atypical CC-NBS-LRR protein and was generated by acquiring a promoter through local genome duplication. Plant J. 64: 498-510.
• 東正昭・佐藤尚雄・堀末登・藤巻宏(1981)イネいもち病同質遺伝子系統の育成 1. B₄F₂系統と反復親との形質の比較. 育雑31(別1):46-47.

タイトルに関連する用語 (4件)： いもち病 ,  抵抗性遺伝子 ,  コシヒカリ ,  準同質遺伝子系統