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J-GLOBAL ID:201502282166681159   整理番号:15A0417287

「東京電力福島第一原子力発電所事故による森林の放射能汚染」東京電力福島第一原子力発電所事故で影響を受けた森林の放射性セシウムの挙動-事故後2年間の林冠から地表への移行過程からみた樹種特性-

Dynamics of Radiocesium in Forest Ecosystems Affected by the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident: Species-related Transfer Processes of Radiocesium from Tree Crowns to Ground Floor during the First Two Years.
著者 (19件):
資料名:
巻: 97  号:ページ: 33-43  発行年: 2015年02月01日 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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東京電力福島第一原子力発電所事故から2年間(2011~2013年),福島・茨城県の計5カ所で樹木地上部の放射性セシウムの濃度と蓄積量を調査し,林冠から林床への移行過程と優占樹種の関係を検討した。調査地は,スギ4林分,ヒノキ2林分,アカマツ1林分,落葉広葉樹(コナラ優占)1林分の計8林分である。各林分では,毎年優占種3個体を伐倒し,葉・枝・幹(樹皮・辺材・心材別)の採取試料で放射性Cs濃度を測定し,その平均値を現存量に乗じて林分の放射性Cs蓄積量を推定した。既報のリターや土壌の測定結果も加えて検討したところ,林分の137Cs総蓄積量に占める樹木の割合は,いずれの林分も2年間で大きく減少したが,2013年の割合はスギ林(6~24%)やヒノキ林(10~12%)がアカマツ林(2%)や落葉広葉樹林(3%)より高かった。また,葉の137Cs濃度や蓄積量の経年変化は,同じ常緑樹でもスギ・ヒノキとアカマツとでは異なった。事故後初期の枝葉の枯死に伴う林冠から林床への放射性Csの移行過程は,林冠の初期沈着量とともに,優占樹種による葉の寿命や葉量の違いによって異なることが示唆された。(著者抄録)
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分類 (2件):
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植物に対する影響  ,  環境の汚染及び防止 
引用文献 (52件):
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  • Bunzl K, Schimmack W, Kreutzer K, Schierl R (1989) Interception and retention of Chernobyl-derived 134Cs, 137Cs and 1064Ru in a spruce stand. Sci Total Environ 78: 77-87
  • Fesenko SV, Sukhova NV, Sanzharova NI, Avila R, Spiridonov SI, Klein D, Lucot E, Bdot P-M (2001) Identification of processes governing long-term accumulation of 137Cs by forest trees following the Chernobyl accident. Radiat Environ Biophys 40: 105-113
  • Fujii K, Ikeda S, Akama A, Komatsu M, Takahashi M, Kaneko S (2014) Vertical migration of radiocesium and clay mineral composition in five forest soils contaminated by the Fukushima nuclear accident. Soil Sci Plant Nutr(ahead-of-print): 1-14
  • 福田健二・朽名夏麿・寺田 徹・モハマド レザ マンスーニャ・モハマド ニザム ウデイン・神保克明・渋谷園実・藤枝樹里・山本博一・横張 真 (2013) 千葉県柏市の森林における放射能汚染の実態.森林立地 55: 83-98
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