抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高い経済成長を遂げるモンゴルでは,電力需要が急速に増えている。同時に,発電には大量の水が必要となり,電力供給の水需要の増加も予想される。また,モンゴルは水資源の脆弱な地域であるため,そうした制約下で安定的に電力を供給することが必要となる。そこで,本研究では,積上型手法によりモンゴルの電力供給に要する水需要を評価した。その結果,モンゴルの電力供給に伴い2.3~2.6億m
3が取水され,742~861万m
3の水が消費されることがわかった。また,12~21%はロシアからの電力輸入に起因しており,ロシアへの水資源依存度が高い構造にあることが明らかとなった。最後に,適切な電力輸入促進のため,3つの方策について検討した。(著者抄録)