抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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分子内に二つのフェナレニル構造を有する化合物は,フェナレニルユニット間の構造に依存して開環一重項ビラジカルの割合が変化し,それに応じた非線形光学特性および磁気特性を示すことが知られている。本研究では,フェナレニル間にオルトキノジメタン構造を有する「シグマレン」と呼ばれる化合物に注目した。シグマレンのビラジカル性はオルトキノジメタン構造の不安定性により44%と大きい値が予測され,その物性に興味が持たれる。固体状態において分子間に働くフェナレニル構造特有の多中心結合形成を視野に入れ,スピン密度の高い箇所にあえて置換基を導入しない分子設計を施した。本発表では量子化学計算及びその合成について報告する。(著者抄録)