抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,公立歴史博物館の常設展示における実物大建築展示からみた展示計画のあり方について報告した。先ず,研究の方法に関し,調査対象館は,わが国において博物館法が施行された1951年から2013年までに開館した68の公立歴史博物館であること等を報告した。次に,実物大建築展示の概要,実物大建築展示の導入経緯及び展示空間との関係を報告した。更に,実物大建築展示の建築種別とその変遷,実物大建築展示の展示タイプの類型化とその変遷を報告した。最後に,まとめとして,実物大建築展示は,調査対象68館の約60%にあたる41館に導入されていたこと,41館には,展示数が94,建築棟数が143の実物大建築展示が確認できたこと,1970年代までの実物大建築展示は,農家の室内が多く,主に,民俗学の展示室に取り入れられたこと,1980年代以降の展示には,室内に外観を加えた建築一部型の展示が通史展示を中心に取り入れられるようになり,あわせて多種の建築が展示されるようになったこと,今後の歴史博物館の常設展示計画では,実物大建築展示を念頭に入れた展示計画が重要になっていくこと等を報告した。