抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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科学の発展の根幹を成す科学的発見について詳しく分析すると,発見のための方法論というものが存在している。仮説を用いた思考法をモデル化し,計算機上で実現することで仮説発見の自動化が期待できる。情報技術が発達し,膨大な情報を扱わなければならない今日においては,発見の作業もコンピュータ抜きには既に難しくなってきている。このため,発見の自動化について更なる発展が期待されており,科学的発見が自動化されることで科学の発展も加速されると予想されている。また,仮説発見技術は,科学的発見のみならず,ビジネスアプリケーションや日常生活の多くの場面でも活用できる。本稿ではまず,発見の科学の歴史と人工知能による発見の自動化について述べる。これに続いて,推論による仮説発見,仮説の確率的評価,メタレベル・アブダクション,状態遷移からの学習など,筆者が開発してきた人工知能推論技術について,それぞれの技法のシステム生物学への応用と併せて簡単に紹介する。これらの知見を基に,最後に今後の展望について述べる。(著者抄録)