抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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歴史的な可食性フィルムの事例にはソーセージのケーシングや寿司の海苔などがある。可食性フィルムの原料は全てGRAS物質でなければならない。最初ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが使われたが,今はカラジーナン,カルボキシルメチルセルロース,アラビアガム,ヒドロキシプロピルセルロース,化工澱粉,ペクチン,プルランなどのハイドロコロイドのほか,カゼインやホエー蛋白質などの各種蛋白質,ワックスや脂肪酸などの各種脂質,グリセロールなどの可塑剤,食物繊維等も利用されている。可食性フィルム試作の第一段階はフィルム形成処方の作製で,水溶性ポリマー,可塑剤,繊維,色素,フレーバーなどから成るフィルム形成溶液をミキサーで溶かす。次いでこの溶液をガラス,テフロン等のプレートに流し込み,ドローダウンブレードで均一の厚さにしてから対流式オーブンで迅速に乾燥する。試作が成功したら商業的な工場でスケールアップする。可食性フィルムの最大の市場はフィルムストリップで,2000年に発売された「Listerine breath strips」が約1億ドル市場の大部分を占めている。