抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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再生可能エネルギーには多種多様なものがあり,地域性があるため,利用にあたっては地域性を十分考慮した取り組みが必要とされる。本報では,小浜温泉で未利用の温泉エネルギーを温泉発電として利用する取り組みを,紹介する。温泉発電を行う場合,温泉源の高温熱を利用することが現実的であり,100°C前後の温泉水を用いたバイナリー発電が主流となる。また温泉発電では安全性の点でアンモニアの使用は懸念されるため,代替フロンを用いたランキンサイクルのバイナリー発電を行っている。小浜温泉の現状について,以下の状況が明らかになった;(1)小浜温泉は,100°C程度の湯を多量に得ることができ,温泉バイナリ発電に適している。(2)複数の泉源から熱水を取る場合に,それぞれの温度の違いを考慮する必要がある。低温の泉源からの取水は発電出力への効果がかなり小さい。(3)小浜温泉では,スケール付着が著しく発電ユニットの前段に熱交換器が必要である。スケールの熱交換への影響は,かなり大きいと予想される。(4)スケール付着の状況は,母材の材質による差異はあまり大きくないが,SUSは若干付着量が少ない。一方,表面粗さによる付着量の違いは見られなかった。