抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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流れの中に係留された円筒型浮体は渦励起動揺(VIM)を起こすことが知られている。そのため,定点保持を必要とする浮体式石油生産システムや風力発電施設等の設計・安全性評価において,係留ラインの疲労破断を引き起こすVIM影響を把握することは重要である。本研究では,VIM発生のメカニズムについて,実験結果を主体としてVIMの予測手法及び影響評価法の開発を行った。Spar型浮体の平水中VIM特性では,レイノルズ数影響の大きい円筒型浮体を対象に実機に近い高レイノルズ下での試験を行い,VIM現象を把握するとともに,平水中VIMの流体力データを基にVIM振幅の発生確率モデルを提案した。Spar型浮体の係留安全性を評価する上で重要な評価方針を示すことができた。MPSO(モノコラム型FPSO浮体)の波浪中VIM特性では,VIM発生波浪条件を実験により特定すると共に,その影響度合いを把握するために係留ラインの疲労評価を行った。具体的には,波高・波向き影響を調査し,特定の波高や波周期帯で顕著に波浪中VIM現象が起こることを明らかにした。CFDによるVIM現象再現では,MPSOを対象として波浪中VIM現象究明のための前段の試みとして,強制動揺時の模型の流体力推定を行った。ISOへの対応では,波浪中VIMの影響評価に関して,海上技術安全研究所からの提案によりISO19901-7のNOTEコメントとして規則中に記載された。