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J-GLOBAL ID：201502287695649033   整理番号：15A0260914

大地震時に対する耐震性能評価のための既製コンクリート杭の曲げ強度と変形特性

著者 (6件)： 金子治 (戸田建設 開発セ) ,  中井正一 (千葉大 大学院) ,  向井智久 (建築研) ,  飯場正紀 (北大 大学院) ,  平出務 (建築研) ,  阿部秋男 (東京ソイルリサーチ)
資料名： 日本建築学会技術報告集  (AIJ Journal of Technology and Design)
巻： 21  号： 47  ページ： 95-98  発行年： 2015年02月20日 
JST資料番号： L4777A  ISSN： 1341-9463  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 既製コンクリート杭の杭体の載荷試験データを収集して強度特性と変形性能に着目した分析を行った。また,杭体の構造性能に大きな影響を与える軸力をパラメータとした載荷実験を行い,大地震時の耐震性能評価のための杭体の曲げ強度と変形性能の評価を行った。この結果,以下のようなことが分かった。1)曲げ強度の実験値は平面保持を仮定して構成材料の応力ーひずみ関係を用いて断面解析を行って求めた計算値とほぼ一致した。2)大地震時の変形性能として塑性率を用いると,軸力比が大きくなると塑性率は低下した。3)PHC杭,PRC杭(PHC杭に軸方向の補強筋とせん断補強筋を加えた杭),SC杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)の塑性率は断面解析による値よりおおむね安全側である。4)強度および塑性率についてPHC杭,PRC杭のPC鋼棒のひずみを直接測定した実験値は,断面形状や材料定数に実測値を用いた断面解析による計算値とほぼ一致した。

シソーラス用語： プレストレストコンクリート杭 ,  杭基礎 ,  プレキャストコンクリート杭 ,  *曲げ強さ ,  伸び率 ,  *検査 ,  *評価 ,  載荷試験 ,  *コンクリート杭 ,  塑性率 ,  PC鋼材 ,  PHC杭 ,  *既製コンクリート杭 ,  *耐震性能評価 ,  変形能 ,  *機械的性質 ,  *強度
準シソーラス用語： 変形性能

分類 (1件)： 杭,杭基礎,矢板式基礎  (RA03080W)

引用文献 (8件)：

• 1) 金子,中井,阿部,飯場,平出,久世:2011年東日本大震災における建築物の杭基礎の被害状況と要因分析,地盤工学会誌,vol.62,No.1,pp.16-19,2012.1
• 2) 中井,金子,阿部,飯場:東北地方太平洋沖地震における杭基礎被害の要因分析に向けた検討(その1 杭基礎被害の概要),日本建築学会2014年度大会学術講演梗概集B-1,pp.695-696, 2014.9
• 3) 基礎構造の限界状態設計に関する研究委員会施工・品質管理ワーキンググループ活動報告資料-4 PHC杭の製造管理データ, 土質工学会,1995.5
• 4) 既製コンクリート杭−基礎構造設計マニュアル−建築編,コンクリートパイル建設技術協会,2009.5
• 5) 建築耐震設計における保有耐力と変形性能,日本建築学会,p.136, 1990.10

タイトルに関連する用語 (5件)： 大地震 ,  耐震性能評価 ,  既製コンクリート杭 ,  曲げ強度 ,  変形特性