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J-GLOBAL ID：201502291937249997   整理番号：15A0405792

活性汚泥中のバイオサーファクタントの特徴

Characteristics of a Biosurfactant from Activated Sludge

著者 (6件)： 大野勝也 (イビデン) ,  大野勝也 (岐阜大) ,  奥村健一 (岐阜大 応用生物科学) ,  矢田ひかる (岐阜大 応用生物科学) ,  中村浩平 (岐阜大 応用生物科学) ,  高見澤一裕 (岐阜大 応用生物科学)
資料名： 環境技術  (Journal of Environmental Conservation Engineering)
巻： 44  号： 3  ページ： 161-169  発行年： 2015年03月20日 
JST資料番号： S0796A  ISSN： 0388-9459  CODEN： KAGIDX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 活性汚泥をテトラクロロエチレン(PCE)にて馴養した後,氷上濾過することでバイオサーファクタント様物質(BS)を得た。このBSによってPCEの液中への溶解度は約2.5倍に向上した。この時,粒径分布のピークはPCE添加前の64nm,248nmから添加後では389nm,4,053nmに増大しPCEのミセル化が確認された。Tween20やサーファクチンナトリウム(SF)と比較すると,BSにおける乳化力が最も高かった。また,原油の油膜排除効果はBS,Tween20,SFの面積比で比較すると,各々0.22,0.21,0.15となり,BSの油膜排除効果が最も高い結果となった。TOCではBSの油膜排除効果はTween20やSFよりも低かった。さらにこのBSのメタノール抽出画分に油膜排除効果があり,薄層シリカゲルプレート上ではニンヒドリンで発色し,UV220nmに極大吸収があったことからペプチド結合を有するBSであることが示唆された。以上より,活性汚泥において疎水性の高い物質に対し強い乳化作用を示すBSの存在と性質の一部が明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： 順応 ,  *バイオサーファクタント ,  ミセル形成 ,  界面活性 ,  膜 ,  *乳化剤 ,  Tween20 ,  性能試験 ,  浄水 ,  廃水処理 ,  脂肪族塩素化合物 ,  オレフィン化合物 ,  *活性汚泥
準シソーラス用語： *活性スラッジ ,  油膜 ,  水質浄化

分類 (2件)： 下水,廃水の化学的処理  (SC03050W) ,  その他の洗浄剤  (YG02040W)

物質索引 (1件)： テトラクロロエチレン

引用文献 (25件)：

• 1) Bugg T. DH., Ahmad M., Hardiman E. M., Singh R.; The emerging role for bacteria in lignin degradation and bio-product formation, Curr. Opin. Biotechnol., 22, (3), 394-400, 2011.
• 2) 北本大;生物が作り出す自己組織化材料: バイオサーフ ァクタントの多彩な機能とその応用,薬学雑誌,128,(5),695-706,2008.
• 3) Kosaric N.; Biosurfactan; Production, Properties, Application. Surfactant science series, 48, 1993.
• 4) Arima K., Kakinuma A., Tamura G.; Surfactin, a crystalline peptidelipid surfactant produced by Bacillus subtilis: Isolation, characterization and its inhibition of fibrin clot formation, Biochem. Biophys. Res. Commun., 31, (3), 488-494, 1968.
• 5) Jarvis F. G., Johnson M. J.; A glyco-lipide produced by Pseudomonas aeruginosa, Am. Chem. Soc., 71, (12), 4124-4126, 1949.

タイトルに関連する用語 (2件)： 活性汚泥 ,  バイオサーファクタント