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J-GLOBAL ID：201502294257045253   整理番号：15A0587551

数値モデルを用いた人工降雨・降雪研究

Research on Precipitation Enhancement by Using Numerical Model

著者 (3件)： 橋本明弘 (気象庁気象研究所) ,  久芳奈遠美 (東京大学大気海洋研究所) ,  村上正隆 (気象庁気象研究所)
資料名： エアロゾル研究  (Journal of Aerosol Research)
巻： 30  号： 1  ページ： 32-39 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： L0641A  ISSN： 0912-2834  CODEN： EAKEEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 雲シーディングには対象とする雲の性状によって氷化シーディングと吸湿性シーディングがある。氷化シーディングは過冷却雲の中に人工的に氷晶を生成し,降水形成を促進させる。この手法のかなめは雲粒表面と氷晶表面の間の水蒸気圧差によって生じる雲流の蒸発と氷晶の昇華成長であり,モデル化にあたってはその適切な定式化が要求される。一方,吸湿性シーディングは,0°Cより温度の高い雲を対象に,背景場として存在するエアロゾルよりも高い雲核能を持ったエアロゾルを散布することで,より大きな水滴を雲内に生成し,水滴の衝突併合を促進させ,降雨増加を狙う手法である。この手法の本質は,水滴同志の衝突を促進させることであり,そのモデル化には比較的高度な数値解法を要する。ここでは,数値モデルを用いた人工降雨・降雪に関する研究について,最新の研究成果を交えつつ概観した。

シソーラス用語： 核形成 ,  氷 ,  吸湿性 ,  降雪 ,  *人工降雨 ,  氷晶 ,  氷晶核 ,  モデリング ,  気象調節 ,  ドライアイス ,  ヨウ化銀 ,  塩化ナトリウム ,  微粉体 ,  *数学モデル ,  数値モデル
準シソーラス用語： シーディング ,  気象種まき ,  吸湿性シーディング ,  微粉 ,  氷化シーディング

分類 (1件)： 雲と降水の微物理  (DC05110M)

引用文献 (23件)：

• Fukuta, N.: Project Mountain Valley Sunshine-Progress in Science and Technology, J. Appl. Meteor., 35, 1483-1493 (1996)
• Grell, G. A., Peckham, S. E., Schmitz, R. S., McKeen, A., Frost, G., Skamarock, W. C. and Eder, B.: Fully Coupled Online Chemistry within the WRF Model, Atmos. Environ., 39, 6957-6975 (2005)
• Guo, Z., Zheng, G. and Jin, D.: A Numerical Comparison Study of Cloud Seeding by Silver Iodide and Liquid Carbon Dioxide, Atmos. Res., 79, 183-226 (2006)
• Hashimoto, A., Kato, T., Hayashi, S. and Murakami, M.: Seedability Assessment for Winter Orographic Snow Clouds over the Echigo Mountains, SOLA, 4, 69-72 (2008)
• Hashimoto, A. and Murakami, M.: Numerical Simulation of Dryice Seeding Using NHM, Meteorological Research Note, Submitted (2015) (in Japanese)

タイトルに関連する用語 (4件)： 数値モデル ,  人工降雨 ,  降雪 ,  研究