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J-GLOBAL ID：201502296236785225   整理番号：15A0303420

生豆腐粕・乾燥醤油粕混合発酵物を利用した配合飼料が黒毛和種去勢牛の発育,ルーメン内発酵特性および血液性状に及ぼす影響

著者 (11件)： 安田香織 (京大 大学院農学研究科) ,  北川政幸 (京大 大学院農学研究科) ,  田村武美 (京都庵) ,  大石風人 (京大 大学院農学研究科) ,  広岡博之 (京大 大学院農学研究科) ,  村上弘明 (京大 大学院農学研究科) ,  長瀬祐士 (京大 大学院農学研究科) ,  吉岡秀貢 (京大 大学院農学研究科) ,  北村祥子 (京大 大学院農学研究科) ,  松山隆次 (京大 大学院農学研究科) ,  熊谷元 (京大 大学院農学研究科)
資料名： 肉用牛研究会報  (Bulletin of Beef Cattle Science)
号： 98  ページ： 20-26  発行年： 2015年02月04日 
JST資料番号： Y0373A  ISSN： 0386-8419  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生豆腐粕・乾燥醤油粕混合発酵物を利用した配合飼料を肥育前期の黒毛和種去勢牛に給与し,そのことが発育成績やルーメン内発酵特性および血液性状に及ぼす影響について検討した。生豆腐粕・乾燥醤油粕混合発酵物は,あらかじめ生豆腐粕および乾燥醤油粕を原物重で6:4の割合で混合し,2週間の発酵を行った。試験飼料は,乾物当たりの粗タンパク質(CP),可消化養分総量(TDN),カルシウム(Ca)およびリン(P)含量が既存の肥育前期用配合飼料(対照飼料)と同等となるように,生豆腐粕・乾燥醤油粕混合発酵物を乾物当たり全体の3割程度配合して調製した。肥育前期の黒毛和種去勢牛6頭(平均体重345.2kg,平均月齢12.8カ月)を用い,反転法による給与試験を行った。処理区として,対照飼料を給与する対照区および試験飼料を給与する試験区を設定した。その結果,供試牛の飼料摂取量および増体に有意な差は見られず,試験飼料の給与により,対照飼料と同等の発育成績を示すことが示唆された。ルーメン内発酵特性については,給餌4時間後において対照区に比べ試験区が高い酢酸含量を示した(P<0.05)。また同様に血漿中の総コレステロール濃度およびリン脂質濃度についても,対照区に比べ試験区が高い値を示した(P<0.05)。これらは,それぞれ試験飼料が対照飼料よりも高い繊維含量および粗脂肪(EE)含量であったことを反映したと推測される。以上のことから,生豆腐粕・乾燥醤油粕混合発酵物を乾物で3割程度混合して給与した際は,発育成績およびルーメン内発酵特性に大きな影響は及ぼさない一方で,血漿中の総コレステロールおよびリン脂質濃度を増加させることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *おから ,  *醸造副産物 ,  *発酵 ,  *配合飼料 ,  *黒毛和種 ,  成長 ,  *消化管発酵 ,  状態 ,  肥育 ,  タンパク質 ,  可消化養分総量
準シソーラス用語： *豆腐粕 ,  *醤油粕 ,  発育 ,  *ルーメン発酵 ,  血液性状 ,  粗蛋白質 ,  飼料摂取量

分類 (4件)： 牛  (FD02020Y) ,  飼養管理  (FD01040N) ,  配合飼料  (FD07040D) ,  豆類  (FC03035U)

引用文献 (30件)：

• 農林水産省,平成24年度畜産物生産費. 2012. http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan/index.html. (2012年11月1日引用)
• 小橋有里・村松克久・小柳渉.新潟県農業総合研究所畜産研究センター研究報告,17:19-29.2011.
• 農業・食品産業技術総合研究機構,日本標準飼料成分表(2009年版).pp154-155.中央畜産会.東京.2010.
• Amaha K, Sasaki Y, Segawa T, Utilization of Tofu (soybean curd) By-products as Feed for Cattle. pp1-8. ASPAC Food and Fertilizer Technology Center. Taipei. 1996.
• 久馬忠・齋藤治・佐藤友・家城太一.信州大学農学部AFC報告,7:47-53.2009.

タイトルに関連する用語 (8件)： 豆腐粕 ,  醤油粕 ,  発酵 ,  配合飼料 ,  黒毛和種去勢牛 ,  発育 ,  ルーメン ,  血液性状