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J-GLOBAL ID:201502296760427760   整理番号:15A0451586

連続光源フレーム原子吸光分析法における分析精度向上のための多波長同時測定内標準法

A Simultaneous Internal Standard Method for Improving the Analytical Precision of Flame Atomic Absorption Spectrometry Using High-resolution Continuum-light-source Apparatus
著者 (4件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 117-124 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: F0008A  ISSN: 0525-1931  CODEN: BNSKAK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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フレーム原子吸光分析法(AAS)の測定精度向上を目的として,複数の吸収線の同時測定による内標準法を検討した.この方法を実現させるために,連続スペクトル光源である高輝度キセノンランプを一次光源とし,エシェル型分光器による多波長同時測定を行うことのできる装置が用いられた.本装置では測光は単光束方式(シングルビーム)測光であることから,光源光(分析線及び内標準線を含む)はフレーム中の同一位置を通る特長(同一光路)がある.例えば,鉄鋼中のニッケルを定量する場合,ニッケルの分析線Ni I 232.003 nm及び試料主成分元素の鉄を内標準とした内標準線Fe I 232.036 nmはフレーム中において同一光路をとる.そして,これら近接した吸収線は分光器のCCD検出器により同時に測定することができる.Ni 10 μg mL-1とFe 500~1000 μg mL-1を含む硝酸-塩酸溶液について,本法の内標準法による連続繰り返し測定の相対標準偏差値0.7~1.4%(n=10)はニッケル分析線だけによる測定の相対標準偏差値1.7~2.6%(n=10)より小さくなり,分析精度の向上が認められた.さらに,内標準法は硝酸-塩酸溶液に硫酸などが共存したときの物理干渉の除去に有効であり,また,長時間測定における吸光度ドリフトの補正にも有効であった.鉄鋼認証標準物質中のNiを内標準法と検量線法により定量した結果,両法とも認証値とほぼ一致した値が得られたが,相対標準偏差値は内標準法の方が小さく精度良く定量できた.(著者抄録)
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金属,合金の物理分析 
引用文献 (27件):
  • 1) JIS G 1257-0~9,鉄及び鋼-原子吸光分析方法 (2013).
  • 2) T. Ashino, K. Takada, K Hirokawa : Anal. Chim. Acta, 297, 443 (1994).
  • 3) T. Ashino, K. Takada : J. Anal. At. Spectrom., 11, 577 (1996).
  • 4) T. Itagaki, T. Ashino, K. Takada : Fresenius J. Anal. Chem., 368, 344 (2000).
  • 5) M. B. O. Giacomelli, J. B. B. Silva, A. J. Curtius : Talanta, 47, 877 (1998).
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