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J-GLOBAL ID：201502297082699130   整理番号：15A0573030

ホモプシス根腐病の発病に及ぼす土壌の種類,施肥リン酸,土壌pHの影響

Soil type, phosphate application, and soil pH all influence the incidence of black root rot caused by Phomopsis sclerotioides

著者 (3件)： 大島宏行 (東京農大 応用生物科学) ,  前田良之 (東京農大 応用生物科学) ,  後藤逸男 (東京農大 応用生物科学)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 86  号： 2  ページ： 81-88  発行年： 2015年04月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ホモプシス根腐病菌の生育および発病に及ぼす土壌の種類,施肥リン酸,土壌pHの影響に関する検討を行った第一報である。試験結果から,黒ぼく表層土が本病原菌の発病抑止土壌と考えられ,滅菌土壌でも発病抑制作用が認められたことから黒ぼく土の土壌化学性が発病抑止に関与していると考えられた。さらにリン酸を過剰に施用した黒ぼく表層土では生育抑止作用と発病抑止作用が低下したことからリン酸施用によるアルミニウム減少がこれに関与すると考えられた。土壌pHは6.5以上に酸性改良することで発病度が低下した。東北地方のキュウリ産地でホモプシス根腐病が問題となっているが,本研究結果などをもとに土壌酸性改良と施肥改善を組み合わせることが防除対策になると考えられた。

シソーラス用語： *根腐病 ,  黒ぼく土 ,  作用 ,  抑制 ,  *病害防除 ,  施肥 ,  リン酸肥料 ,  土壌酸性度 ,  *土壌管理 ,  *ホモプシス根腐病 ,  リン酸施肥 ,  ホモプシス属 ,  微生物 ,  不完全菌類
準シソーラス用語： Phomopsis ,  土壌pH ,  発病抑制効果

分類 (3件)： 菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F) ,  土壌管理  (FB04070J)

引用文献 (28件)：

• 土壌環境分析法編集委員会編 1997.土壌環境分析法,p.195-384.博友社,東京.
• 古屋廣光・涌井明・宇井格生 1996.土壌アルミニウムによるインゲンマメ根腐病菌大型分生子の発芽阻害.日植病報,62,69-74.
• 橋本光司・吉野正義 1985.カボチャ台キュウリの新病害ホモプシス根腐病.植物防疫,39,570-574.
• 岩舘康哉 2014.岩手県におけるキュウリホモプシス根腐病の発生生態と防除に関する研究.岩手農研セ研報,13,69-160.
• 木村康夫・渡辺進・山崎勝明 1983.キャベツ根こぶ病発生と土壌の種類および土壌水分との関係.群馬園試報,11,79-81.

タイトルに関連する用語 (6件)： ホモプシス根腐病 ,  発病 ,  土壌 ,  施肥 ,  リン酸 ,  土壌pH