抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プローブ自転車を用いて道路状況や周囲環境に関する情報を収集する道路情報提供システムの研究が盛んである。本稿では,道路上の固定障害物と移動障害物とを区別して検出し,道路上の障害物の有無や大きさをセンシングしてユーザ間で共有する新たなシステムを提案する。具体的には,本システムは以下の機能を有する。(1)道路上の固定の障害物・道幅の大きさを速度や舵角から判定して検出する。(2)道路上を移動する障害物や路面状況は自転車の加速度や角速度,傾きから検出する。これは加速度や角速度は積分してもどのような障害物を避けたのか判別できないからである。また,加速度や角速度は速度や舵角で測定しにくい自転車の瞬間的な動きを検知できる。以上の機能から,本システムは路上の障害物が移動体か非移動体か識別して,その障害が一時的な障害なのかある程度永続的な障害なのかユーザに提示する。自転車に装着している携帯端末から移動障害物をリアルタイムに検知し,事前に収集したその道路固有の障害情報を合わせてマッピングした地図をユーザに提供するシステムを実装した。評価の結果,ユーザが初めて訪れる道路でも障害が少ない快適な道路を選択し得ることが判明した。また,障害物の種類が分かるので,ユーザの障害物への好みに併せたルートを選択可能である。(著者抄録)