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J-GLOBAL ID:201502298267406551   整理番号:15A0259731

苦味がなくルチノシダーゼの少ないダッタンソバ(Fagopyrum tataricum Gaertn.)品種,「満天きらり」の育種

Breeding of ‘Manten-Kirari’, a non-bitter and trace-rutinosidase variety of Tartary buckwheat (Fagopyrum tataricum Gaertn.)
著者 (8件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 344-350 (J-STAGE)  発行年: 2014年 
JST資料番号: Y0311B  ISSN: 1344-7610  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,粉には微量のルチノシダーゼしか含まず,苦味のないダッタンソバの新栽培品種「満天きらり」を開発した。ネパールの遺伝資源から取得した微量ルチノシダーゼ育成系統「f3g-162」(種子親)を,農業特性を改善するために,日本の主要品種「北海T8」(花粉親)と交配した。得られた後代について性能試験を行なった。「満天きらり」はゲル内検出アッセイでルチノシダーゼアイソザイムを検出することができず,ルチノシダーゼ活性は「北海T8」のわずか1/266しかなかった。「満天きらり」の粉から調整した生地は,水を加えた6時間後であっても加水分解されたルチンをほとんど含まず,一方,「北海T8」の生地中のルチンは10分以内に完全に加水分解された。2つの品種の粉の官能試験では,ほとんど全てのパネリストが「北海T8」に強い苦味を感知したが,「満天きらり」に苦味を報告するパネリストはいなかった。これは,粉の調整時にルチンの加水分解が少なく,苦味のないダッタンソバ栽培品種の育種について記載した最初の報告であった。とりわけ,「満天きらり」の農業特性は,日本の主要品種である「北海T8」と同じであった。これらの特性から,「満天きらり」は苦味のないルチンに富む食品の調整に有望であると考えた。(翻訳著者抄録)
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引用文献 (30件):
  • Awatsuhara, R., K. Harada, T. Maeda, T. Nomura and K. Nagao (2010) Antioxidative activity of the buckwheat polyphenol rutin in combination with ovalbumin. Mol. Med. Rep. 3: 121-125.
  • Couch, J.F., J. Naghski and C.F. Krewson (1946) Buckwheat as a source of rutin. Science 103: 197-198.
  • Fabjan, N., J. Rode, I.J. Kosir, Z. Wang, Z. Zhang and I. Kreft (2003) Tartary buckwheat (Fagopyrum tataricum Gaertn.) as a source of dietary rutin and quercitrin. J. Agric. Food Chem. 51: 6452-6455.
  • Griffith, J.Q., J.F. Couch and A. Lindauer (1944) Effect of rutin on increased capillary fragility in man. Proc. Soc. Exp. Biol. Med. 55: 228-229.
  • Haley, T.J. and M. Bassin (1951) The isolation, purification and derivatives of plant pigments related to rutin. J. Am. Pharm. Assoc. 40: 111-112.
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