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J-GLOBAL ID：201502298843688754   整理番号：15A0303002

高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートの凍結融解抵抗性に関する研究

RESISTANCE TO FREEZING AND THAWING ATTACK OF CONCRETE WITH BLAST FURNACE SLAG FINE AGGREGATE

著者 (2件)： 綾野克紀 (岡山大学 大学院環境生命科学研究科) ,  藤井隆史 (岡山大学 大学院環境生命科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 E2(材料・コンクリート構造)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. E2 (Materials and Concrete Structures) (Web))
巻： 70  号： 4  ページ： 417-427 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： U0203A  ISSN： 2185-6567  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 蒸気養生を行ったコンクリートは,AE剤を用いても,必ずしも高い凍結融解抵抗性を得ることはできない.しかし,高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートは,AE剤を用いることなく凍結融解抵抗性を高めることが可能なため,蒸気養生を行っても,高い凍結融解抵抗性を得ることができる.一般のコンクリートでは,骨材界面に多くの水酸化カルシウムが析出する.低温下では,骨材界面に析出した水酸化カルシウムが水に溶け易くなり,その間隙に水が溜まる.本論文では,水酸化カルシウムの溶け出した間隙に溜まる水が凍ることで膨張圧が生じ,粗骨材の周辺にひび割れが生じること,また,反応性の高い非晶質な高炉スラグ細骨材を用いた場合には,骨材界面に析出する水酸化カルシウムの量が少なくなるために凍結融解抵抗性が向上することを示す.(著者抄録)

シソーラス用語： *セメントコンクリート ,  *高炉スラグ ,  *耐凍性 ,  細骨材 ,  粗骨材 ,  調合 ,  蒸気養生 ,  凍結融解試験 ,  動弾性係数 ,  水酸化カルシウム ,  界面亀裂 ,  温度依存性 ,  紫外線写真
準シソーラス用語： 凍結融解抵抗性

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (11件)：

• 1) (社)日本材料学会編:コンクリート混和材料ハンドブック,pp. 92-104,エヌ・ティー・エス,2004.4
• 2) 鉄鋼スラグ協会:鉄鋼スラグ統計年報(平成23年度実績),2012.7
• 3) 檀康弘,伊代田岳史,兼安真司,植木康知:高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの凍害および凍結防止剤に対する劣化抵抗性,土木学会論文集E,Vol. 65,No. 3,pp. 291-299,2009.7
• 4) 上本洋,阿部道彦,鹿毛忠継,浅野研一:高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートの凍結融解に関する実験,コンクリート工学年次論文集,Vol. 33,No. 1,pp. 119-124,2011.6
• 5) 三浦律彦,芳賀孝成,中根淳:空気量,気泡分布,細孔分布が高強度コンクリートの耐凍結融解性に及ぼす影響,コンクリート工学年次論文報告集,Vol. 12,No. 1,pp. 679-684,1990.6

タイトルに関連する用語 (3件)： コンクリート ,  凍結融解抵抗性 ,  研究