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J-GLOBAL ID：201502299059964660   整理番号：15A0421680

プラズマ気流制御によるロータトルク増大効果のフィールド検証

著者 (8件)： 田中元史 (東芝 電力システム社) ,  松田寿 (東芝 電力システム社) ,  雨森清行 (東芝 電力システム社) ,  志村尚彦 (東芝 電力システム社) ,  安井祐之 (東芝 電力システム社) ,  大迫俊樹 (東芝 電力システム社) ,  前田太佳夫 (三重大 大学院工学研究科) ,  鎌田泰成 (三重大 大学院工学研究科)
資料名： 風力エネルギー  (日本風力エネルギー学会論文集)
巻： 38  号： 4  ページ： 132-137  発行年： 2015年02月 
JST資料番号： X0310A  ISSN： 0387-6217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我が国でも,導入ポテンシャルの高い風力発電に期待が集まっているが,風車の設備利用率の向上が喫緊の課題である。流体機器のアクティブ流体制御技術の1種としてプラズマ気流制御技術が知られており,プラズマ気流制御により,失速回転状態にある風車の回転数を大幅に増大できることが確認されているが,乱れの大きい実際の風況下におけるプラズマ気流制御の効果は確認されていない。30kWフィールド風車の翼前縁に放電電極を設置して,回転数一定にてプラズマ気流制御によるロータトルクへの影響を調べ,次の結論が得られた;(1)屋外環境において,回転翼前縁に安定した放電プラズマを形成できた。(2)変動する実風況下でも,プラズマによるロータトルク増大効果が確認できた。これは翼素に対する高迎角の失速域での揚力向上効果によるものと考えられる。(3)λ=3~5の低周速比領域で,出力係数の増大効果が認められた。(4)短時間であるが,放電電力を上回る平均出力増大効果が得られた。今後,翼弦長及びレイノズル数が大きくなる大型商用風車での効果を検証していく必要がある。

シソーラス用語： *制御 ,  *風車 ,  *プラズマ ,  *回転翼 ,  *現場試験 ,  トルク ,  *エネルギー変換効率 ,  速度 ,  回転数 ,  迎え角 ,  風況
準シソーラス用語： *気流制御 ,  *流体制御 ,  フィールド試験 ,  *放電プラズマ ,  *システム出力係数【発電性能指標】 ,  周速 ,  迎角

分類 (1件)： 送風機,圧縮機,風車  (QD03000U)

引用文献 (13件)：

• D.Berg,J.Berg, D.Wilson, J.White, B.Resor and M.Rumsey, Design, Fabrication, Assembly and Initial Testing of a SMART Rotor, AIAA 2011-0636, 2011
• E.Moreau, Airflow control by non-thermal plasma actuators, Journal of Physics D: Applied Physics.40,pp.605-636,2007
• 松野,プラズマアクチュエータを用いた剥離制御,日本機械学会誌,Vol.115,No.1127,pp.692-696,2012
• 藤井・浅田,DBDプラズマアクチュエータによる翼剥離制御メカニズム-バースト波解析が語るもの-,ながれ,第29巻,No.4,pp.259-270,2010
• 田中・野田,非平衡プラズマを用いた気流制御技術の動向,電気学会論文誌A,Vol.128,No.12,pp.699-702,2008

タイトルに関連する用語 (4件)： プラズマ ,  気流制御 ,  フィールド ,  検証