文献
J-GLOBAL ID:201502299426562663   整理番号:15A0174989

異なるCO2濃度下で生育した水稲におけるO3誘導光合成阻害とエチレンとの関係

Relation between O3-Inhibition of Photosynthesis and Ethylene in Paddy Rice Grown under Different CO2 Concentrations
著者 (2件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: 22-31 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: L3405A  ISSN: 1343-943X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
異なる大気二酸化炭素濃度(それぞれCO2:400と800cm3/m3;C400とC800)下で生育した水稲葉の急性オゾン(それぞれO3:0,0.1,と0.3cm3/m3;O0,O0.1とO0.3)誘導の光合成阻害におけるエチレンの役割を評価した。O3曝露前に,エテホンとチオ硫酸銀錯塩(STS)を1日間処理した。O3処理の直前(BE),直後(AE-0),および1日後(AE-1)と3日後(AE-3)に,ガス交換,クロロフィル蛍光,およびアスコルビン酸濃度を測定した。O3曝露植物では,向軸性葉表面上に目視可能な葉症状がAE-3にみられた。O3は光合成関連パラメーター,総アスコルビン酸含量,およびアスコルビン酸酸化還元状態(RDS)を減少させ,そして,C800はO3誘導損傷を改善させた。STSはO3誘導の目視可能葉症状と光合成阻害を改善させたが,エテホンはやや悪化させるか,あるいは影響がなかった。さらに,イネ葉におけるエチレン生産に及ぼすO3とCO2の影響を調べた。上昇CO2はエチレン生産に影響しなかったが,O3への曝露はAE-0でエチレン生産を大きく増加させ,AE-1で急速にその生産を減少させた。これらの結果から,エチレンは,水稲におけるO3損傷の拡大に関する情報伝達の重要な要素であることがわかった。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物生理学一般  ,  稲作 
引用文献 (47件):
  • Abeles, F.B., Morgan, P.W. and Saltveit, M.E. Jr. 1992. Ethylene in Plant Biology, Second Edition. Academic Press, California, 1-414.
  • Baker, N.R. 2008. Chlorophyll fluorescence: A probe of photosynthesis in vivo. Ann. Rev. Plant Biol. 59: 89-113.
  • Booker, F.L. and Fiscus, E.L. 2005. The role of ozone flux and antioxidants in the suppression of ozone injury by elevated CO2 in soybean. J. Exp. Bot. 56: 2139-2151.
  • Cabrera, H., Dawson, S.V. and Stromberg, C. 1988. A California air standard to protect vegetation from ozone. Environ. Pollut. 53: 397-408.
  • DeLucia, E.H., Nabity, P.D., Zavala, J.A. and Berenbaum, M.R. 2012. Climate change: Resetting plant-insect interactions. Plant Physiol. 160: 1677-1685.
もっと見る

前のページに戻る