抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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パーガサイトはレルゾライトの4vol.%ウエブステライトの8vol.%までを占め,初生鉱物としてまたは他の鉱物の間をうめて産する。その量は普通2vol.%以下である。新しく代表的な6つのパーガサイトについて分析した。これらはCr
2O
3量が多いこと,K
2OとMg/Mg+Feが大きく変化していることが特徴である。母岩の鉱物学的および化学的性質からパーガサイトの起源について次のような仮説がなされる。ざくろ石レルゾライトとウエブステライトは初めは50~75kmの深さに存在した。その後マントルの最上部(25kmの深さ)に運ばれる間に,ざくろ石は最終的にかんらん石+斜長石+スピネル+両輝石に分解し,また斜方輝石,単斜輝石とも相対的にチェルマック分子に富む方向へ再結晶した。輝石から分かれたジェイダイトおよびチェルマック成分とざくろ石の分解で遊離したSiO
2は斜長石,パーガサイト,斜方輝石を形成した。しかし新しく生成された少量の鉱物は主要鉱物とは必ずしも平衡ではなかった。M面直下のレルゾライトから成るマントルは多くても0.04%の水しか含まないと考えられる;写図1表1参22