抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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小麦に対し,殺虫線量程度のγ線を照射した場合,その小麦粉の製バン性に対し,どのような影響が現われるかについて検討し,つぎの結果を得た。(1)20~100Kradの照射によって,グルテンにも殿粉にも若干の変化の起こっていることが推定されたが,ドウの性状において識別できるほどの変化ではなかった。(2)照射直後の製バンでは,off-flavorの生成が認められたが,3か月貯蔵後にはこのにおいはかなり軽減された。(3)国産小麦(N-27)の製パン性が,照射によってとくに改良されるということはなく,むしろ照射の影響は輸入パン用小麦(マニトバ)に強く現われ,本実験における程度の線量範囲ではやや製バン性が改良される傾向が認められた。これはこのような強力小麦の場合,照射によってタンパク,殿粉,その他の成分に若干の変化が起こり,それが製バン性に好影響を与えたためではないかと推定される