抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本邦産の新マクロライド系抗生物質JMのin vivoおよびin vitroでの細菌学的検討を行ない次の結果を得た.(1)抗菌スペクトルラム:寒天平板希釈法でグラム陽性球菌に抗菌スペクトラムを認めた.(2)病巣由来菌の抗菌力:中耳炎耳ろう分離のコアグラーゼ陽性ぷどう球菌は,6.25~≧lOOmcg/mιと≦0.19~3.13mcg/mιとの2峰性の感受性分布をとり,1.56mcg/mιにMICのピークが見られ,エリスロマイシン(EM)よりやや劣るが,スピラマイシン(SPM),ロイコマイシン(LM),オレアソドマイシン(OM)より抗菌力は強かった.溶血性連鎖球菌,肺炎球菌には0.78mcg/mι以下の低いMICを示したが,緑のう菌,変形菌,大陽菌,クレブシェラ,アエロバクターなどには1OOmcg/mιで発育阻止が不可能であった.(3)交差耐性:ぶどう球菌80株で,JMと他マクロライド系のSPM,LM,OM,EMおよびリソコマイシンなどと交差耐性を示した.その他JMはぶどう球菌感染症に対してすぐれた治療効果を示した:参6