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J-GLOBAL ID:201602006867870526   整理番号:64A0265204

変敗油の調理におよぼす影響(XXII)フライ油の発泡度合と毒性

著者 (4件):
資料名:
巻: 16  号:ページ: 432-435  発行年: 1964年 
JST資料番号: F0624A  ISSN: 0021-5376  CODEN: EISOAU  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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フライ油の疲れと泡延距離との間に一定の関係がある.したがって泡延距離30mm(180°Cであれば20時間加熱まで)の油脂でシロネズミを飼育したところ体重の減少がなく,泡延距離32mm(フライ油の疲れ初め)では対照に比べやや体重の増加が少なく,泡延距離の長くなるにしたがって体重の減少が著しい.毛並もあれ,泡延距離200mmでは13日前後で死亡し,泡延距離80mmでは36日目に3匹とも続いて死んだ.泡延距離200mmの油脂で連日投与すると13日前後で死亡するが,各日投与すればわずかながら体重増加の傾向があり,更に2日,3日わきに投与すればほとんど毒性はみとめられなかった.180°Cで加熱フライ油の泡延距離が長くなるにしたがい尿中の水分,灰分,総窒素量は次第に減少し,エーテル抽出物は増加の傾向にある.220°C,20時間加熱では灰分,総窒素,エーテル抽出物は著しく増加する.これらのことは180°Cと220°C加熱ではフライ油の重合機構,重合慶合,毒性生成物が著しく異なるため,消化吸収,代謝作用に相違をもたらすものと考えられる.
引用文献 (8件):
  • 1) 梶本: 生化物, 16, 425 (1963)
  • 2) 松尾: 生化物, 29, 769 (1958)
  • 松尾: 生化物, 29, 773 (1958).
  • 松尾: 生化物, 29, 807 (1958).
  • 松尾: 生化物, 29, 812 (1958).
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